日本手話を「言語科目」として開講している大学の情報(五十音順)
(2025年10月現在 慶應義塾大学松岡和美研究室)

下記の条件を満たさない(福祉・一般教養系科目・聴者の講師が主に担当しているなど)手話科目はもっとたくさんありますが、ここでは、類似の科目の設置を検討しておられる方々のための参考資料として、他の言語と並列する形で「言語科目」として日本手話を開講していることが、大学が公開している資料で確認できる情報を提示しています。

リスト掲載の条件
(1) 複数の学部・専攻の学生が対象である
(2)日本語と異なる言語のクラスが
同一の科目群で開講されていることが大学HPなどで確認できる
(3)少なくとも1科目は日本手話を第一言語とするろう講師が担当している
   関連ウェブサイト・資料
関西学院大学 言語教育研究センター「選択言語科目」 
ウェブ記事「手話がドイツ語、フランス語と並ぶ言語科目に」
慶應義塾大学 言語文化研究所 特殊講座一覧  
慶應塾生新聞「講義紹介 日本手話初級」
四国学院大学  大学学則(13ページに言語科目リスト掲載)
椙山女学園大学 「専門教育科目」→「学部共通専門」→「言語リテラシー科目C」
大学広報「一つの自然言語として「日本手話」を学ぶ授業がスタート!」
東京外国語大学 世界教養プログラム(全学共通)「世界のことばA」科目
オープンアカデミー講座一覧
東京経済大学  全学共通教育センター「総合教育科目」→「語学科目」 
東京大学 教養学部報「日本手話開講によせて」 
日本社会事業大学 学部共通科目」→「一般教育科目」→「外国語科目」
※日本手話(初級・中級・上級)・アメリカ手話科目を設置
立教大学  「科目紹介」→「言語学科目」→「第2外国語」→「自由科目」

日本手話授業カリキュラム関連論文PDF

松岡和美・前川和美・下谷奈津子(2019)「大学における日本手話クラスの現状と課題―マイノリティの言語と文化への理解を促す授業―」『複言語・多言語教育研究』第6号, 60-71.

松岡和美・數見陽子・小林信恵 (2018) 「大学語学科目としての日本手話クラス:カリキュラム開発と授業運営」 『慶應義塾大学言語文化研究所紀要』第49号, 219-233.

細野昌子 (2018) 「立教大学における日本手話のあゆみ(授業探訪)」 『大学教育研究フォーラム』 23: 48-55.

【参考資料】アメリカ手話科目で語学必修単位を充足できる大学リスト 
(ニューメキシコ大学 シャーマン・ウィルコックス博士作成)
Universities That Accept ASL In Fulfillment Of Foreign Language Requirements