授業評価:「言語学概論VI」 2013年度


期末試験を受験した履修者の成績分布: A:3 (37%) B:5 (63%) C:0 (0%)

回答者数: 8 有効回答数:8

50%以上(4名以上)が選んだ選択肢は赤色で表示されています。
平均値は「わからない・無回答」を除いて計算されています。

言語学概論VI 1(全然そう思わない) 2 3 4 5(とてもそう思う) 9(わからない・無回答) 平均
教員は熱意を持って教科の内容を提示した 0 0 0 1 7 0 4.88
教員の説明はわかりやすかった 0 0 1 6 1 0 4.00
教室内外で質問しやすかった 0 0 2 3 3 0 4.13
教員は授業に関わる悩みなど、学生の気持ちを理解しようとしていた 0 0 2 3 3 0 4.13
平均値(教員の教授態度) 4.28
授業は全体的にうまく構成されていた 0 0 4 0 3 1 3.86
教員の使った例や体験談は内容の理解に役立った 0 0 0 1 7 0 4.88
授業で扱おうとした内容の量は適切だった 0 0 3 3 2 0 3.88
教員の授業のペースは適切だった 0 1 3 1 3 0 3.75
課題など学生のやるべきことは明確だった 0 0 1 4 2 1 4.14
教員は毎回のクラスの準備を充分行っていた 0 0 0 6 2 0 4.25
教員は学生の授業への参加を奨励した 0 0 0 5 3 0 4.38
全般的に見て、教員はこの教科を効率よく教える能力を持っていると思えた 0 0 0 3 5 0 4.63
平均値(授業の構成・教授能力) 4.23
課題の量は授業の内容を考えると適切だった 0 0 1 2 5 0 4.50
予習文献のレベルは適切だった 0 0 0 4 4 0 4.50
あなたが書いたものに教員は有用なコメントや提案を返してくれた 0 0 4 3 1 0 3.63
ライティング課題(レポート、練習問題など)は内容の理解や新しい知識を応用する力の養成に役立った 0 0 2 4 2 0 4.00
試験・小テストは内容の理解や新しい知識を応用する力の養成に役立った 0 0 1 3 4 0 4.38
平均値(課題・評価) 4.20
60%以下 約60% 約70% 約80% 90%以上 無回答
授業で扱われた内容の何パーセントぐらいを実際に「学んだ」と感じましたか? 0 0 1 4 3 0
よいと感じた点
  • コメントシートを毎回書かせ、さらにそれを翌週返却してくれることです。授業内容の整理やテスト前の復習に役立つばかりか、大学ではフィードバックがほとんどされないので意欲の向上にもつながりました。
  • 例を交えてわかりやすく説明してくれるところ。
  • ろう者の実際の声を反映させているところ。ろう者と関わる機会を提供してくれたり、授業外のイベントや本を紹介してくれるところ。
  • 抽象的な説明に終始せず、具体例を豊富に挙げ、わかりやすく解説してくれた点。先生が実際にネイティブサイナーの方々から聞いたお話などわかりやすい実感例(原文ママ)をもってきてくださった点(同様に実際のろう者の方からお話を聞く機会を頂いた点)は、体験に基づくことで理解がより深まりました。
  • 例が分かりやすいので印象に残りやすかったと思う。動画は良かった。何より、実際のろう者の方のお話を聞く機会を作って頂けたのは大きかった。
  • 少人数だったので、一人ひとり親身になってくれていた点。
  • 自分で調べてどの文献が参考になるかわからなかったけれど、先生が沢山文献を出してくれたのが、学習の質を上げる一つの要因になっていたと思います。
  • 毎回小レポートによって学生からフィードバックをする機会が設けられていたこと。また、小レポートはその日の講義の要点をまとめるので、学生自身が授業直後に内容を整理できた点が良いと思っ た。
改善点
  • 質問の答えを学生に求める際、氏名を呼んであてても良いと思います。授業時間の短縮につながると思うので。
  • 授業の構成の見直し。授業の進め方についての説明に時間が多く割かれてしまっていたと感じた。
  • もう少し授業で扱った内容について考える時間や、演習を行う時間を増やすと、より主体的に授業に参加できると思います。予習文献など、ゼロ知識の者からすると少々難しい点もあったので、もう少しヒントがあるとわかりやすかったかなと思います。
  • 今何をやっているのか、何を話したのかを分かるようにまとめるか、区切るかすると、ずっと話している中にメリハリが出ると思う。
  • もう少し質問しやすくしたり、もしくは難しい定義をかみくだいてもらえるとよかったと思います。
  • 半期で扱うにはやや項目が多いのではないかと思った。また、予め言語学の知識を必要とし、「言語学的手法で手話を見る」という講義なので、予備知識のない学生にはややついていくのが大変だと思う。
自由コメント
  • 手話というテーマは、毎回の授業で聞くことがどれも新鮮でたいへん興味深いものでした。ゲストスピーカーのお話も含め、本当にこの授業は自分にとって良い経験になったと感じています。一年で一番興味深く学べた授業でした。
  • 授業内に先生がおっしゃっていた様に、来年度は分野ごとに区切りを置き、そこで音声言語と手話言語の解説を同時に行っていくとよいよいものになるのではと感じました。
  • キツかったですが、身につくことがとても多く楽しかったです。今年度一番楽しい授業だったかもしれません。難しくてなかなか理解が出来ず、それを伝えることも出来ませんでしたが、大切なところはわかった気がします。
  • 実際にろう者の方のお話が聞ける機会があったことはとても良いと思った。手話に全く興味がない/知識がない学生こそ、ろう者の方のお話を聞く良いチャンスだと思う。視野が広がった。

試験のタイミングについて
  • 試験期間中でよいと思います。授業内でやると授業回数が減るため内容があさくなるのではないかと。
  • 授業内試験1回、テスト期間中に1回でよいと思いました。
  • 授業の回数が減ってしまうのは残念なので、授業内試験よりもテスト期間でのテストの方がいいと思います。

教員からのコメント

この授業は初めての手話言語学の概論であったため、クラスの様子を見ながら内容量やスケジュールを変更することも多く、履修者の人は大変だったと思います。その中で真摯に勉強し、ろう者との交流に強い関心を持ってくれたのは何よりです。

講義内容はボードにトピックをリストにしてその順番で説明したり、区切りでまとめたり、パワーポイントの資料を配布してその順番で話すなど、自分なりに気にしていたつもりですが、その資料も変更が多かったり、混乱しやすい部分もあったかもしれません。何度も講義をしていくことで、構成や授業の運びは改善していくことが多いのですが、今回のコメントを参考にして考えます。演習が後半にほとんどなくなってしまったのは確かですので、その点も検討します。

この授業の履修にあたって言語学の基礎知識が重要であると講義概要に明記してありましたが、その点が一部の履修者に徹底されていなかった印象があります。この授業に限らず講義要項はよく読みましょう。手話言語学は多くの聴者にとっては難易度の高い分野で、音声言語の言語学の知識を外して学ぶことは現実的ではありません。来年度は構成を変えますので、このような問題が起こりにくくなるのではと思います。