授業評価:「表象言語の諸問題」(首都大学東京) 2011年度前期


言語獲得研究概論:理論言語学と発達心理学の接点

この授業の目的は、子どもの母語の獲得過程を概観しながら、ヒトという種のみが持つ「言語」の本質について考察することである。具体的には(1)母語獲得の過程を、言語のモジュール別に概観する。(2)生成文法と言語獲得研究との関連性を理解する。(3)言語の生物学的基盤を示唆する事例について知る。(4)異なるモダリティ(手話・音声言語)で共通に観察される言語知識の発現について学ぶ。

岩立・小椋(編)(2005) 『よくわかる言語発達』 ミネルヴァ書房


回答者数: 5 有効回答数:5

  • 50%以上(3名以上)が選んだ選択肢は赤色で表示されています。
  • 平均値は「わからない・無回答」を除いて計算されています。
表象言語の諸問題(首都大学東京) 1(全然そう思わない) 2 3 4 5(とてもそう思う) 9(わからない・無回答) 平均
教員は熱意を持って教科の内容を提示した 0 0 0 1 4 0 4.80
教員の説明はわかりやすかった 0 0 0 2 3 0 4.60
教室内外で質問しやすかった 0 0 0 3 2 0 4.40
教員は授業に関わる悩みなど、学生の気持ちを理解しようとしていた 0 0 0 1 3 1 4.75
平均値(教員の教授態度) 4.62
授業は全体的にうまく構成されていた 0 0 4 1 0 0 3.20
教員の使った例や体験談は内容の理解に役立った 0 0 0 0 5 0 5.00
授業で扱おうとした内容の量は適切だった 0 2 2 1 0 0 2.80
教員の授業のペースは適切だった 0 3 1 1 0 0 2.60
課題など学生のやるべきことは明確だった 0 0 1 2 2 0 4.20
教員は毎回のクラスの準備を充分行っていた 0 0 0 1 4 0 4.80
教員は学生の授業への参加を奨励した 0 0 0 0 5 0 5.00
全般的に見て、教員はこの教科を効率よく教える能力を持っていると思えた 0 0 0 1 4 0 4.80
平均値(授業の構成・教授能力) 4.05
課題の量は授業の内容を考えると適切だった 0 0 0 2 3 0 4.60
予習文献のレベルは適切だった 0 0 0 3 2 0 4.40
あなたが書いたものに教員は有用なコメントや提案を返してくれた 0 0 0 2 3 0 4.60
ライティング課題(レポート、練習問題など)は内容の理解や新しい知識を応用する力の養成に役立った 0 0 1 2 2 0 4.20
試験・小テストは内容の理解や新しい知識を応用する力の養成に役立った 0 0 0 2 2 1 4.50
平均値(課題・評価) 4.46
60%以下 約60% 約70% 約80% 90%以上 無回答
授業で扱われた内容の何パーセントぐらいを実際に「学んだ」と感じましたか? 0 0 1 4 0 0

良いと感じた点:学生に考えなどを言わせることで前回の授業の復習や内容の理解に役立った。具体例や、先生の経験も踏まえて話をしてくれてわかりやすかったです。一方の理論にかたよらずに解説していた点がありがたかったです。コメントカード。例がたくさんある。授業開始時点で、言語学の知識がほとんどなかった自分のような生徒でも、言語獲得などに関する理解、興味を深めることができる授業内容が用意されていた点。毎回の授業の要旨が明確なこと。

改善点:通年で行った方がよいと思う。同じ種類の話題をまとめて解説してほしいと思いました。基本の軸にその話題がどのように絡んでいくのかを明確に示してもらえたらもっとよいと思います。あと、話題を盛り込みすぎかなと感じました。発言するとつっこまれるので、ちゃんと説明できるぐらい理解してないと発言がしにくかった。授業スピードがとても速かったので、合間合間に頭を整理する時間がほしかった。授業の展開が若干早かったと思う。理解し終える前に話題が転換することがあった。しかし理解したかどうかの確認はしっかりあった。もう少し時間がほしかった。 量が多くて全体的に駆け足だったので、ときどき置いてきぼりになることがありました。ノートが半端になってしまって、実験の名前だけ書いてあるけど中身がわからないとか後から見直したときにあったので、量はもう少し絞った方がいいと思います。

自由コメント:一回で扱う内容が多いときは、授業がめまぐるしく進むので、ノートを取ったりするのが結構大変で、後で見直したときにちょっとよくわからないってなることが何度があった。心理学にも言語学にも通じているので、どちらかにだけ興味のあるという人でもやりがいがあると思う。常に全体像を横目で見つつ先生の話をきくとよいと思います。時間配分のミスと要約の下手さで、分かっているのに全てに試験で答えられなかったので悔しいです。内容が濃いですが興味を引く授業です!


教員からのコメント

言語学の予備知識を持たない学部生に、半期という限られた期間で言語獲得の基本を教えるという、担当者にとっても難しい授業でした。最初から最後まで試行錯誤が続き、ペース配分がうまくいかなかったことは、履修者の指摘通りです。しかし学生たちがこのような制約の中でも、よく発言や質問をして、授業内容をよく理解し、内容に興味を持てたことは何よりです。また同じような仕事が来たときには、今回の経験を生かして、授業をうまく計画したいと思います。