授業評価:言語学概論III・IV 2008年度

期末試験受験者数:8

アンケート有効回答数:8

このクラスの評点の分布 ※通年評価(III)と後期評価(IV)の合計

A:2(25%)  B:6(75%)  C:0(0%)  D:0(0%)
言語学概論III 1(全然そう思わない) 2 3 4 5(とてもそう思う) 9(わからない・無回答) 平均
教員は熱意を持って教科の内容を提示した 0 0 0 0 8 0 5.00
教員の説明はわかりやすかった 0 0 1 3 4 0 4.38
教室内外で質問しやすかった 0 1 2 3 2 0 3.75
教員は授業に関わる悩みなど、学生の気持ちを理解しようとしていた 0 0 2 3 3 0 4.13
平均値(教員の教授態度) 4.31
授業は全体的にうまく構成されていた 0 0 3 4 1 0 3.75
教員の使った例や体験談は内容の理解に役立った 0 0 0 4 4 0 4.50
授業で扱おうとした内容の量は適切だった 0 2 4 1 1 0 3.13
教員の授業のペースは適切だった 0 1 5 1 1 0 3.25
課題など学生のやるべきことは明確だった 0 0 1 3 4 0 4.38
教員は毎回のクラスの準備を充分行っていた 0 0 0 2 6 0 4.75
教員は学生の授業への参加を奨励した 0 0 1 3 4 0 4.38
全般的に見て、教員はこの教科を効率よく教える能力を持っていると思えた 0 0 0 3 5 0 4.63
平均値(授業の構成・教授能力) 4.14
課題の量は授業の内容を考えると適切だった 0 0 2 2 4 0 4.25
予習文献のレベルは適切だった 0 0 2 4 2 0 4.00
あなたが書いたものに教員は有用なコメントや提案を返してくれた 0 0 2 3 3 0 4.13
ライティング課題(レポート、練習問題など)は内容の理解や新しい知識を応用する力の養成に役立った 0 0 0 4 4 0 4.50
試験・小テストは内容の理解や新しい知識を応用する力の養成に役立った 0 1 1 2 3 1 4.00
平均値(課題・評価) 4.17
60%以下 約60% 約70% 約80% 90%以上 無回答
授業で扱われた内容の何パーセントぐらいを実際に「学んだ」と感じましたか? 0 4 3 1 0 0

良いと思った点:先生が学生の名前を覚えて呼んでくれたところ。カリキュラムがしっかりしている。発表後のフィードバックがある。学習者に意見を求め、その意見にしっかり耳を傾け適切な反答(回答)をくれる。授業方針が明確に示され、授業に対する目標が学生にとって導きやすかったと思います。授業中に生徒の発言をとりいれているところ。いろいろな角度から授業をするところ?根っこは同じですけど。知識を提示するだけでなく、実際に学生がその知識を身につけることができるように考えて教えてくれているところ。様々な学説の紹介をするとき、使われている論理の説明に重きを置いている点。基本的な用語をきちんと説明してくれる点。黒板を使って説明していく点。課題がとてもおもしろかったです。

改善して欲しい点:意見を引き出す(授業中静かなので・・・)毎回小さなリアクションペーパーのようなものを学生に書いてもらって次回フィードバックをするなど。授業のスピードが若干速いと感じるので、範囲を狭くしてもよいのでは?特に前期の授業についていくのが大変だった。計画通りに授業を進めていただきたかった。補足説明などでどうしても時間が足りなくなってしまうのはしょうがないにしても、特に前期は最後の授業にしわよせが来ているようで、もう少し途中の内容を省略してでも、最後の授業内容を確保してもよかったかと思います。なんでしょう。私としては満足だったので。後期の課題が、授業内容とあんまりだぶらなかったので、考えるのが大変でしたが、あまり関係ないと思われます。毎週資料をコピーしにいくのが面倒。パス付でWeb公開などしてくれるとうれしい。予習文献の種類がたくさんで、まとめづらさを感じた。基本的なところは基本となる教科書を利用した方が勉強しやすいかもしれない。

その他コメント:言語学を学んだ1年間でした。テストや宿題は難しかったですが、来年度も言語学を履修したいと思います。後期の内容が、自分が学びたかったことと合致する点が多く興味深かったです。根っからの文系で今まで勉強してきたので、グラフを用いて考察することが苦手で悩みました(笑)。自分の興味を持った範囲以外の箇所も学べ、自分の視野を広げる良い機会だったと思います。ただ、手話についてやるらしい、くらいの気持ちで受けた授業でしたが、他の部分も興味深かったです。言葉を論理的に考えるとこうなるのか、なるほどなぁ、というかんじで。一つ一つが通年の授業にしても良いほどの内容が盛りだくさんの授業でしたが、先生が親しみやすく、説明もわかりやすく、楽しんで授業を受けることができました。概論という性質上、トピックが多いのはよいと思うが、単なる知識にとどまるのか、実用的なものにするのかははっきりした方がよいのではないかと思った。


教員からのコメント

最後まで残った履修者の満足度は高かったようですが、ここ数年続く傾向として「授業で扱う内容が多すぎる」という趣旨のコメントが目立ちました。リアクションペーパー(ミニットペーパー)の実施は、準備をするところまではいったのですが、そのための時間を確保することができませんでした(授業の最後の5分を確保するというだけのことなのに・・・)。そういうことからも、やっぱり量を減らすことが必要になってきているようにも思います。

来年度は授業の構成を大きく変更して、扱うトピックを減らし、複数回の試験を導入することでそれぞれの試験の範囲をしぼっていくことを考えています。教科書はご指摘の通り、一冊でいろいろカバーできるものがあればよいのですが、言語学と発達心理の両方にまたがるという私の授業の性質上、条件に合う文献はありませんし、大学生として視点の違う複数の文献を扱うことに慣れていただくことも大事かと思います。

知識と実用(?)を分けて考えているようなコメントがありましたが、ただ本に書いてあることを理解しておぼえていくだけではなく、授業で学んだものの考え方を、自分の周りで起こっていることを考察するという形で実践してみることは重要であると考えます。そういうことから分野や理論に対する「問題意識」が生まれてくるからです。