授業評価:英語セミナー(特別上級)2008年度秋学期
評価対象となる課題を完了した履修者:23
有効回答数:23
このクラスの評点の分布
A: 9(38%) B:10 (42 %) C:4(16%) D:1 (4%)
- 50%以上(12名以上)が選んだ選択肢は赤色で表示されています。
- 平均値は「わからない・無回答」を除いて計算されています。
英語セミナー(特別上級) 1(全然そう思わない) 2 3 4 5(とてもそう思う) 9(わからない・無回答) 平均 教員は熱意を持って教科の内容を提示した 1 0 3 5 14 0 4.35 教員の説明はわかりやすかった 0 3 5 10 5 0 3.74 教室内外で質問しやすかった 1 2 4 6 10 0 3.96 教員は授業に関わる悩みなど、学生の気持ちを理解しようとしていた 1 1 8 5 8 0 3.78 平均値(教員の教授態度) 3.96 授業は全体的にうまく構成されていた 0 2 5 12 3 1 3.73 教員の使った例や体験談は内容の理解に役立った 0 0 9 9 5 0 3.83 授業で扱おうとした内容の量は適切だった 0 6 8 4 5 0 3.35 教員の授業のペースは適切だった 0 3 8 8 3 1 3.33 課題など学生のやるべきことは明確だった 0 4 5 6 7 1 3.67 教員は毎回のクラスの準備を充分行っていた 1 1 2 4 15 0 4.35 教員は学生の授業への参加を奨励した 1 3 1 8 10 0 4.00 全般的に見て、教員はこの教科を効率よく教える能力を持っていると思えた 0 2 5 6 10 0 4.04 平均値(授業の構成・教授能力) 3.82 課題の量は授業の内容を考えると適切だった 0 6 5 5 6 1 3.50 予習文献のレベルは適切だった 0 3 5 7 7 1 3.82 あなたが書いたものに教員は有用なコメントや提案を返してくれた 1 1 4 8 9 0 4.00 ライティング課題(レポート、練習問題など)は内容の理解や新しい知識を応用する力の養成に役立った 0 4 3 9 7 0 3.83 試験・小テストは内容の理解や新しい知識を応用する力の養成に役立った 0 2 3 9 8 1 4.05 平均値(課題・評価) 3.84 60%以下 約60% 約70% 約80% 90%以上 無回答 授業で扱われた内容の何パーセントぐらいを実際に「学んだ」と感じましたか? 2 3 10 2 3 3 1(全然そう思わない) 2 3 4 5(とてもそう思う) 9(わからない・無回答) 平均 この授業はリーディングの能力を伸ばすのに役立った 1 5 6 5 6 0 3.43 この授業はライティングの能力を伸ばすのに役立った 0 3 6 5 9 0 3.87 この授業はプレゼンテーションの能力を伸ばすのに役立った 0 0 8 6 9 0 4.04 この授業は会話能力を伸ばすのに役立った 0 2 8 6 7 0 3.78
良いと思った点:わけ隔てがない。実力主義(2名)。すごく質問しやすかった。一つ一つ丁寧で、全員が分かると感じるまで教えること。問題点があった所等を授業後に呼び出して改善案を教えてくれた。ディスカッションの時間を多くとってくれたので、自分の会話力を伸ばすことが出来た。熱意を感じる。親身になって相談してくれて(原文ママ)とても親切。本当に愛を感じた。授業中、生徒の発言を勧めること。"書き方"を多く学べる配慮。人をささないとこ。ディスカッションの進め方。教材の内容がしっかりしていて、説明が分かりやすい(2名)。全体的によかったです。教材/宿題内容をネットで公開(すること)。プレゼンのやり方。授業のシステムはしっかりしていて。教材が片寄っていなかった点。Writingを書くうえで、とても良い文献をそろえてくださった。
改善してほしい点:あまりない。少し課題が少なく簡単だった。課題をまじめにやらせるためにも、毎回文章のSummaryの提出とかあった方がよい。宿題を明確にして頂けたらいいです。生徒の課題に対する批判が多すぎると思いました。もう少し評価するところがあったらしてほしかったです。教員にできるかは分からないが、さらに少人数にしてもらいたい。もう少しゆっくり説明してほしかった。時間の配分。グループ決めにかかる時間等が多い。指示が明確でない。コメントが汚い、よくわからない。課題の量が少し多すぎた。もっとアカデミックライティングの実例を示してもらえると助かった。もうちょっときつくしても良かったように思う。ディスカッションの時間がちょい多すぎかな。グラマーとかライティングの練習の時間が授業内にあると良いかも。発音。クラスの人数の上限をもうけるべき。厳しいときが必要。評価のしかたがよくわからない。
自由コメント:チャイムが鳴ったら終わってほしいです。もうちょっと頑張ればよかったです。実力不足でした。今まで習った4人の英セミの中で一番得られたモノが多かったです。この後期、本当にお世話になりました。先生の教え方好きでした。とても英語力を伸ばすのは(原文ママ)役立ちました。ありがとうございました。楽しかったです。少し宿題が多かったです。Reading, Writingの量が少なかった。特別上級として、もっとhardにしてほしかった。Ruchlisは本当のところ、読む時間がありませんでした。
教員からのコメント
今年度については、(1)学事の追加面談等による、履修人数の大幅な定員オーバー(2)帰国生ではない2年生の履修増加、と授業運営に大きく影響を及ぼす出来事がありました。その結果何が起こったかというと、上の集計結果にあるような「履修生の二極化」です。自由コメントにも課題が多いのか少ないのか、授業内容や評価が分かりやすかったのかそうでなかったのかなどについて、正反対の趣旨のものが目立っています。また、授業に参加したり、教員にアプローチすることについても、履修者内で大幅に異なる印象があったようです。
そもそも帰国生の1年生と、非帰国生の2年生では、学術英語スキルの指導のニーズが大きく異なっているにもかかわらず、このクラスではその2種類の学生が大幅に入り混じっていたため、授業のフォーカスが一つにしぼれなかったということなのだろうと思います。たとえば英語が流暢に話せることと、学術的な英語のルールやリサーチスキルを習得することは、まったく別のことなのですが、特に帰国生にその点について時間をかけて指導をすることができなかったのが大きな反省点です。また非帰国生については、2年生ということでレポート作成のためのリサーチに関する基本的な知識を持っている人が多かったですが、英語で話せる内容、読みこなせる内容に限界があるため、時間をかけても掘り下げた議論をすることが難しく、コンテンツに興味のある帰国生にとっては「簡単」な内容になってしまったところもあると思います。結局は、帰国生・非帰国生のどちらにとっても不満の残る授業になってしまったことは否めません。
皆さんの評価を拝見して、特別上級クラスの目的をあらためて考えてみたのですが、特にBridging Courseについては、学術英語のスキルの弱い帰国生をサポートするというのが本来の趣旨ですので、やはり軸足は帰国生の指導に置かざるを得ないというのが私の結論です。別に非帰国生を排除するつもりはまったくないのですが、あくまでも非帰国生の履修は「特殊な例外」という位置づけであることを、もっと意識していきたいと思います。具体的には授業全体の難易度をもっと上げていく(内容を濃くする)と同時に、学術英語の表現スタイルやリサーチスキル、批判的な思考スキルについて、早めにこまめに課題を出すなど、ディスカッションの時間を減らして指導の時間を作っていくことが重要かと思います。
履修者人数の調整や選抜方法については、改善策を学事担当教員と話し合っているところですので、来年度はもう少しうまくできるのではと思います。