授業評価:言語学概論III 2007年度

期末試験受験者数:22

アンケート有効回答数:21(すべての設問に同じ回答で、具体的なコメントがないものは無効としました)

このクラスの評点の分布

A:7(32%)  B:5(23%)  C:7(32%)  D:3(13%)
(*:設問数を変更したため、年度間の比較が不可能。)
言語学概論III 1(全然そう思わない) 2 3 4 5(とてもそう思う) 9(わからない・無回答) 平均 昨年度平均
教員は熱意を持って教科の内容を提示した 0 1 2 7 11 0 4.33 4.56
教員の説明はわかりやすかった 0 0 9 9 3 0 3.71 4.11
教室内外で質問しやすかった 0 7 7 7 0 0 3.00 4.33
教員は授業に関わる悩みなど、学生の気持ちを理解しようとしていた 0 9 5 4 3 0 3.05 4.22
平均値(教員の教授態度) 3.52
授業は全体的にうまく構成されていた 1 0 4 10 4 1 4.10 4.25
教員の使った例や体験談は内容の理解に役立った 0 0 3 14 4 0 4.05 4.56
授業で扱おうとした内容の量は適切だった 1 7 7 6 0 0 2.86 3.33
教員の授業のペースは適切だった 0 8 8 5 0 0 2.86 3.44
課題など学生のやるべきことは明確だった 0 2 6 6 6 1 3.80 4.22
教員は毎回のクラスの準備を充分行っていた 1 0 5 5 9 1 4.05 4.56
教員は学生の授業への参加を奨励した 0 2 4 7 8 0 4.00 4.44
全般的に見て、教員はこの教科を効率よく教える能力を持っていると思えた 0 1 5 5 8 2 4.05 4.67
平均値(授業の構成・教授能力) 3.64
課題の量は授業の内容を考えると適切だった 0 3 5 10 3 0 3.62 4.22
予習文献のレベルは適切だった 0 3 7 8 3 0 3.52 3.78
あなたが書いたものに教員は有用なコメントや提案を返してくれた 1 4 5 10 1 0 3.29 4.11
ライティング課題(レポート、練習問題など)は内容の理解や新しい知識を応用する力の養成に役立った 0 1 7 10 2 1 3.65 4.00
試験・小テストは内容の理解や新しい知識を応用する力の養成に役立った 0 1 8 8 2 2 3.58 4.11
平均値(課題・評価) 3.54
授業で扱われた内容の何パーセントぐらいを実際に「学んだ」と感じましたか? 60%以下 約60% 約70% 約80% 90%以上 無回答
4 4 4 4 4 1

良いと思った点:具体的な例をたくさん使った説明(9名)。わかりやすい言葉で説明した(2名)。幅広い分野を扱うことで生徒の興味・関心が起きよかったと思う。レジュメの書き方なども指導しており、よかったと思う。あらかじめ指定文献を読ませて、学生が基礎知識を身につけた段階で授業で詳しく説明し、更に文献の良い点・悪い点をちゃんと明らかにしてくれた(2名)。熱意がある。明るい雰囲気。広範囲の知識を扱うので興味深い。生徒に発言を自然に求めている点。レジュメや課題を明確にプリントにして提示した。

改善して欲しい点:ソース・文献リストの確認。予習文献の量が多い(2名)。テスト準備の負担が大きすぎる。授業構成の確認を前もってしておくこと。宿題の評価基準がわからない。黒板の字が小さく見にくいので、正しい用語を大きく書いてもらいたいです。用語や説明があいまいだった箇所がある(2名)。早口で聞き取りにくい(2名)。字を丁寧にしてほしい(4名)。進度がはやいので、授業内容をすべて理解するのが難しい。板書をもう少し多くする。発表の指導がもう少しあるとよい。

その他コメント:知識量が多すぎて、頭がパンクしそうだった。言語学の基礎をしっかり学べて、楽しかった。後期に文献発表をしたことで、その部分への理解がより深まり、言語学そのものへの興味も強まった。概論として言語学全体を俯瞰できたし、先生も熱心でとても楽しい授業だった。


教員からのコメント

講義そのものはまあまあ聞けるが、量が多すぎるということにつきると解釈しました。これまでは少人数だったため、宿題のフォローも含めてもう少し個別にケアする機会があったので、学生もついてこれてきたということかもしれません。

ただ、大学のクラスは高校までとは違いますので、授業についていけない、前期試験や宿題がなぜできなかったのかわからないと感じた時点で、自分から教員に質問に行く、メールで相談するなど、学生側にも自分の受けている教育に自主的にかかわる必要があります。宿題も試験も完璧なものは誰にも作れませんし、何か学生に誤解を与える表現があった可能性もあります。しかし後で匿名で非難されても、具体的なフォローは何もできないわけですから、学生と教員の両方にとって、あまり建設的な結果は得られないと思います。

今年は他の言語学クラスの事情で特に履修者数が多くなり、その変化に対応しきれなかったという感はあります。今年度は私自身の担当コマと学内外の業務がこれまでになく増加し、新しい文献を使う科目に比べ、既に講義ノートがある科目への準備時間に大きなしわ寄せがいったということもまた事実です。それはもちろん履修者の方のあずかり知らぬところですから、教員として大いに反省すべきところであると認識しています。

授業で扱う範囲は7年前から基本的には変わっていないと思うのですが、質問を受けたり、新しい情報が入ってきたりで、それらを追加していくうちに、予備知識のない履修者にとっては情報が増えすぎたということがあったかもしれません。抜本的に見直す時期が来ていると感じました。次回以降は履修者数も見たうえで、シラバス詳細を決めるようにしたいと思います。