ディスカッションについての複数回答・自由記述部分
このクラスには以下の2種類のディスカッションがありました。
- 「教員がリードするディスカッション」:教員がクラス全員と行う質疑応答のようなもの。質問は同じ日の最初に行われた小テストと同じようなものだった。→Q11
- 「グループディスカッション」:与えられた課題について毎回違うグループで話し合い、リーダーが結果を報告する。必要な英語表現はプリントで指導済み。→Q12
Q11.なぜ教員がリードするクラス内ディスカッションに積極的に参加しなかったと思いますか?(複数回答可)
選択肢 回答合計 A 教員の質問が理解できなかった 4 B 意見が浮かばなかった 5 C 意見はあったが、英語でどう表現していいかわからなかった 17 D なんとなく発言しにくい雰囲気だった 11
Q12. ディスカッション部分についての自由コメント
使用言語についてのコメント
ディスカッションそのものについてのコメント
- 徹底して日本語を使わせない方がいいと思う。
- 時々日本語で議論していたので意味がなかった。
- ついつい日本語になってしまう・・・
- 表現できない。
- 日本語の使用を禁止してもよかったと思います。
- 自分の思っていることを英語ですぐに伝えることの難しさを知った。でも、英語で伝えることの楽しさも知った。
- みんなの意見をまとめることはできても、それを英語で表現できなかった。
- ディスカッションがほぼ日本語で行われていたので、英語セミナーの授業としては・・・。
- 日本語で話したので余り役に立たない。でも楽しかった。
- 英語のみで議論を行うには経験が足りなかったので出来なかった。
- 勉強になった。
- 色々な人の事柄に関する考え方が聞けて、「こう考える人もいるのだ」という新たな視点に気づくことができた。
- スタディスキルズよりおもしろかった。
- 何らかの結論を出すことを求められるディスカッションをやっても良かったと思う。
- 今後履修する英語の授業では積極的に発言していこうと思っています。
- やはりグループディスカッションが一番楽しい。もっと機会を増やしてほしかった。いろんな意外な意見が飛びかってよく学べた。
- リーダーの人は大変だがいい勉強になる。
- しょうがないとは思うが日によって発言しやすい雰囲気、発言しにくい雰囲気のグループになり、後者の時はキツかった。
- 自分的には、グループプレゼンで自分以外の人が全然働いてくれない時があって大変な時がありました。グループ分けの時、少しメンツをケアしてほしかったです。(違う箇所でもらったコメントを転載)
教員からのコメント
日本語が多かったというご不満が多いようですが、レベル2でも日本語を禁止するとやがて気まずい沈黙が訪れる・・・というのが現実でして、特にレベル1の場合は「日本語厳禁」などと教員が決めてしまうことは、自由に発想することが重要なディスカッションに有害なプレッシャーをもたらすことになり、あまり現実的ではないように思います。
本当に自分の力を伸ばしたいと思っている人は(できる範囲でいいですから)ちょっと無理してでも英語を使おうと「自分で」努力するしかないと思います。それで学期のはじめに便利な英語表現プリントとその使い方を授業で導入したのですが、授業トークでももっと強調して説明するように心がけたいと思います。
また、このようなグループタスクは単なる言語スキルの訓練にとどまらず、自分とは違う視点の発見、対立する意見のすり合わせ、他のメンバーが発言しやすい雰囲気作りなど、英語で言うところの「People skills」を意識できる場でもあると考えています。それに気づいてくれた学生さんもいてよかったです。
最後の「メンツが働いてくれない」というコメントですが、これはたいていの人が社会に出てから何度も直面するパターンです。今のうちから自分が理不尽に働かされないように仕事を振り分けるとか、どう工夫すればグループ全体にとってうまくいくかを考えておくことは、後で必ず役に立つと思います。そう考えたので、友達同士でグループが構成されないやり方にしました。