言語学概論III

このクラスは初学者を対象に、言語学では「言語の何を」「どう扱うのか」についておおまかな理解が得られるように構成されている。言語の研究のツールとして提案されている概念や方法論を紹介し、それがもたらす新しい知見を、世界の様々な言語データの分析を通して理解することを目的とする。各学期末試験においては、知識だけではなく、授業で扱った考え方を用いてデータや問題を「どう説明するか」という能力の評価に重点を置いた設問が課される。主な内容:語彙論、音声学、音韻論、統語論、意味論、語用論、社会言語学、歴史言語学、心理言語学、脳と言語、母語の獲得、手話学、バイリンガリズム他。

前期では言語学に含まれるいろいろな下位分野における方法論とその主だった成果を扱う。後期では前期で学んだ知識を踏まえて、人間言語の生得性およびそれと関連する概念を導入するために、幼児の母語の発達過程を取り上げる。詳細な評価基準および授業計画は初回に配布するシラバスに提示する。授業で扱う内容が多岐にわたるうえに、授業内での学生と教員とのやりとりを重視するため、遅刻・欠席には厳しく対処する。日本語教育に関心がある学生の受講も歓迎する。学期末試験(春秋とも実施)・宿題・平常点を組み合わせて評価する。

履修者の声(今年も教室内アンケートができず、最終日にコメントを持参してもらいました)

 このクラスの授業評価について:家で記入してくるという形式にしたところ、有効回答数が実質上の履修者の3分の1弱(数名)となってしまいました。クラス全体の意見を反映した評価として扱えないという理由で集計はしていません。記入してくれたコメントはきちんと読ませていただきましたのでご容赦ください。