なぜ人はセクシュアル・ハラスメントをするのか

まずヒントを見て考えて下さい。これらは基本的な事実です。

その1
セクシュアル・ハラスメントは、被害を被った人には、罪は全くありません。
加害者が100%悪いのです。

その2
セクシュアル・ハラスメント(や強姦)の被害者には、特定のパターンは
ありません。若いとか、きれいだから、などはセクシュアル・ハラスメントの
理由にはなりません。幼児から年配の人まで被害をうけています。米国では
被害者の10%が男性です。性犯罪にたいする間違った偏見が、被害を受けた人の
傷をますます深くします。

その3
たとえば、被害を受けた人が、若い女性で、胸が広くあいた派手なミニドレスを
きていたからといって、彼女に対してセクシュアル・ハラスメントや強姦をしてよい
という理由にはなりません。
『セクシュアル・ハラスメントは、被害を被った人には、罪は全くありません。
加害者が100%悪いのです』
  たとえば、街を歩いていた男の人が、現金を脅しとられた時は、強盗が100%
悪いのです。現金をもって街を歩いていた人に罪はありません。
(ここで違和感をもった人は、すぐ文献3を読み直して基本について勉強して下さい)


その4
では、なぜ人は強姦やセクシュアル・ハラスメントをするのでしょうか。
相手に性欲を感じたのでやりたいと思った?相手が魅力的で異性として惹かれた?
全く違います。いろいろな調査からわかっていることは、加害者は

『相手を卑しめ辱め威圧したい』のです。


その5
では何故、人は、『相手を卑しめ辱め威圧したい』のか?
その答えは、加害者の内面にあります。

本人が意識しているかいないかは別として、本人の心の中に相手を『卑しめ辱め
威圧』する必要があるからやるのです。相手は、本人が『卑しめ辱め威圧したい』と
思っている相手だったり、あるいは偶然そこに居たというだけの理由で、
とばっちりを受けた無関係の人だったりします。

日本の漫画は、なぜ『性と暴力』が結びついたものが多いのでしょうか。
殴るなどの暴力シーンはいけないと思っている人は非常に多いのに、性暴力
(セクハラもその1つ)には鈍感な人が多いのは何故でしょうか?
男性週刊誌で、繰り返し『女性への性暴力』を正当化する記事が出るのは
何故でしょうか?


セクハラする男性の(深層)心理:

いじめやセクシュアルハラスメントを受けると、なぜそんなことをするのか?と
考えたくなります。理不尽な目にあうと、人間はその理由づけをしたくなります。
しかし、それは無駄というものです。私も相手を観察してしまいましたが、
低レベルの人間がどう考えるかを理解する必要はありませんし、理解できるかもあやしいです。
理由をいくつか並べてみました。

・女性蔑視
・相手へのコンプレックス
・自分の能力への密かな絶望感と無力感
・自分の人生は失敗したと内心では思っているが、自分をごまかしたい。
・相手の女性の能力(可能性)への嫉妬。
  (女性蔑視をすることにより、男である自分の優越感を確認し、自信のない自分を
  立派に見せかけたい。ただし"張子の虎である"ことは絶対に悟られたくない)
・幼児期からひきずっているトラウマ
・仕事上の不満を晴らすため。
 (大人としての人格形成が未熟なため、自己責任を他人のせいにしてウップンを晴らす)
・家庭内の人間関係への不満
 何か不満があると相手を威嚇し、相手が黙ったのを見て、問題が解決した(と本人だけが
 思っている)人生を続けてきたので、「偉い」自分に意見をいうような『生意気な女』は
 絶対に許せず、どうにかして懲らしめたいと思っている。
 (つまり自分に実力がなく、自信もないので、いじめやセクハラや強姦しか手段がない)
・時代の変化についていけず、自分と異なる価値観があることを受け入れられない。
・仕事の上で成功しなかったという内心の不満を密かにもっている
 (自分の中では抹殺してしまいたい意識であり、ましてや、若い女から無能よばわり
 されたくない。またそう思っていることを、絶対に他人には知られたくない。。。

 これに該当する人は、ここを読んだら激しい怒りを感じるはずです(^_^)。ほら、そこのあなた!そうでしょ?)。

これらの意識を自分の中で抑圧し、抹殺したいのでセクハラするのです。
つまり、セクハラをする人が100%悪い。そして被害者には
罪はないのです。