海外出張のとき、子供をつれていくには、どうしたらよいのでしょうか。

獅子座ネットで意見をつのりましたら、とーっても盛り上がりました。
みなさんの元気をおすそわけします。

Date: Tue, 20 Feb 2001 12:57:07 +0900

加藤万里子@慶應です。

(2)乳幼児と飛行機
   乳幼児をつれて外国へ行く場合の注意点、まずかったこと、失敗などありましたら
   投稿して下さい。情報をまとめてWeb にアップします。

(加藤)
うちの娘が6ヵ月の時は、眠ってばかりいるので大丈夫でした。日本の航空会社だと
玩具や離乳食もあるし、前もって予約しておけば、特殊な離乳食も用意してくれる
そうです。ただ、満員の飛行機の中で、母子だけだと、普段はだっこしているので
いいけど、食事がこまります。うちの娘はすぐ寝るので、ひざに赤ちゃんをうつぶせに
ねかせ、おしりの上にテーブルをたおして食事しました。乗り換えたアメリカ国内便
では、隣のおばあさんが、自分の食事を早く切り上げて、私の食事中、娘をだっこ
していてくれました。そのような場合を想定して、かわいい服(刺繍ものが米国人には
うける)をきせておきましょう。
ただし、知人から聞いた話では、ヨーロッパ行きの中で赤ちゃんが腸捻転をおこし
言葉が通じなくてとうとう亡くなったそうです。


Date: Tue, 20 Feb 2001 14:12:18 +0900

物理学会筑本です。

乳児の場合、飛行機の上昇・降下中の気圧の変化により
耳が痛くなって(大人でもそうですが)大泣きされるので
対処に困ってしまいます。
哺乳瓶等を吸わせることぐらいしか対応策がうかびませんが。

また、機内は乾燥しているので、スプレー式の水(私は資生堂で取り扱っている
アベンヌ水スプレーを愛用)をもっていって、適宜、顔や喉にスプレーしてあげると
よいと思います。

幼児をつれていくとき、困るのは食事です。(うちは
特別好き嫌いが多いので余計こまったのかもしれませんが。)
外国系の飛行機を利用したとき、予約時に「kid's meal」と
お願いなかったので、(当日言っても駄目)行きは大人用の食事で
口にあわず、ほとんど食べてくれずに困りました。
到着した時に帰りの便についてkid's mealを予約しておいたのですが、
普段食べているものと味付けが異なるので
やはりほとんど食べてくれませんでした。
(夜食のおにぎりは喜々としてたべていた。)
パンとかおにぎりとかを乗る前に空港で買っておけばよかったと
反省しました。

(次に利用した時は日本の航空会社だったので、口にあったらしく
まあまあ食べてくれました。)


Date: Tue, 20 Feb 2001 17:42:09 +0900


箕浦@生物物理・細胞生物です。

上の子が1才6ヶ月で成田-ワシントンDCを飛んでいます。
国内ですが、最近4才+1才2ヶ月で飛行機を利用したので、それも含めて、、、

離発着時の気圧の変化への対策としては「痛くなったらごっくんするんだよ」が言葉 
で通じるまではミルクをつくって飲ませるか、ストローでパック飲料が飲めるような 
月齢になれば、2パック持っていきました。でも、本当は持ち込み品の機内飲食はダ 
メなんですよね。(でもうちはアレルギーで特殊なミルクを使っているので、持参し 
ました。)おしゃぶりを普段使っている子はそれで問題ないと思います。

FAさんが忙しくなければ、ミルクもジュースも搭乗後すぐに用意してくれます。(少 
なくともJASでは確認済み)

ただ、うちの場合滑走路移動中に母の腕に固定されるのがいやで(下の子1才)、そ 
れをなだめるために早めにジュースを出してしまうので、いざ気圧が変わったときに 
は既に空になっていたりします(^_^)。

キッズミールに関しては、私も筑本さん同様、予約しておきましたが、時差ボケやら 
なんやらで、一斉に食事が配られる時間帯には寝ていたりして、起きた頃にはキレイ 
に片づけられていて、ちょっと要求しにくいです。

1才前後だととくにぐずるので、機内が混んでなければトイレの前など広いスペース 
で抱っこやおんぶであやしたりします。うちの4才児は完全に飛行機をenjoyしている 
ので問題なしでしたが。でも、飛行機自体の騒音がかなりあるので、周囲への顰蹙度 
は他の交通機関よりはましかも。成田-ワシントンDCのときは行きにかなりぐずった 
のですが、後で水疱瘡を発症していたためと判りました。現地の医者で治療して、帰 
りはずっと楽だったと記憶しています。


Date: Tue, 20 Feb 2001 23:42:00 +0900

奥村さま、レオネットのみなさま
  
   中村昭子@惑星科学会です。 

こども(娘)が1歳8か月〜に親子2人で日独往復をしました。

行きは日本発が朝だったので、ほとんど寝てくれません(機内で2時間ぐらい)
でした。帰りは現地夜発だったので寝てくれて、ある意味助かりました
(が、私のお腹の上で寝たりしてくれて苦しかった)。仕事の段取りの
せいで睡眠時間が短いまま飛行機に乗ったりしたので、子ども相手で
眠られないのはしんどかったです。

機内での遊び?ですが、
○気晴らしを兼ねてしょっちゅうトイレにいった。トイレの紙コップなんかも
もの珍しく欲しがった。
○ひとつ新しいおもちゃを与えた。その他、機内でもらったぬいぐるみや、
食事のテーブルの出し入れ、ヘッドホン、窓の日よけなどなんでも面白
かったようです。
・空港で売っているおもちゃ電話。ボタンをおすと電子音が鳴るのが気に
入ったらしい。電子音がうるさいが、機内は騒然としているので意外と気に
ならない。
・ばね仕掛けの蛙のおもちゃ(ファミリーレストランでくれたもの)
・空港で売っているゼンマイじかけの飛行機のおもちゃ。
○ルフトハンザでは、アームレストが上にあがらず、子どもが座席で寝るのは
大変で、上述のように親の膝(腹)の上で寝たりした。
そこで、ベビーラック(?)をつけられる(最前列)席を極力とった。けれど、これも
窮屈そうでした。別の親子は、最前列で、機内毛布を下に敷いて子どもを寝
かせていた。あげくのはてに、機内スタッフに訴えて、ビジネスにかえてもらっていた。

○でも、食い気が旺盛なのでとにかく気がまぎれたらしい。特に機内で
もらったグミを喜びました。ルフトのキッズミールは、固めのから揚げやハン
バーグなどだったので好まず、むしろ、大人の食事の和食を喜びました。

その他、気疲れしたのは、パスポートコントロールや、チェックインなど。
列に並ばねばならないのに、子どもはうろうろして迷子になりそうでした。

> (電波天文学で計画が進んでいる)国際大型干渉計計画のため
> の国際会議です。イタリアなのですが、とうとう(?!)子供を2人
> 連れていくはめになってしまいました。しかも、行きは私1人で連れて
> 行かなければなりません・・・。上は小2、下は1歳3ヶ月です。実は
> 昨年9月にも同様の会議に夫婦で出席して下の子だけ連れて行き、
> 上の子はおじいちゃん・おばあちゃんと留守番してもらいました。
> 子供は、その時、精神的にはずいぶんつらかった(?!;おまけに
> 今年初めから連れ合いが東京へ単身赴任になってしまったことも
> あり)ようで今回は”一緒に行く”ということになってしまいました。
> 
>  皆様、飛行機の道中、(小2はともかく)1歳児遊ばせる良いアイデア
> があれば教えてください。


Date: Tue, 20 Feb 2001 09:53:31 -1000


レオネットの皆様

「乳幼児を連れての旅行ー飛行機編」を早急に
お送りいたします.が,まずその1.航空機旅行であろうが
船舶であろうが,自宅(あるいは慣れた場所)を離れての
旅行時,また災害時に備えて,最低限の情報を常に整備して
おきましょう.保護者としての責任上,言葉の通じないところでも
なんとか子供を生き延びさせなければならない.子供の既往症,
アレルギーならその症状,それから乳幼児に特有の病気,これらを
英語で示せるよう,メモなど作っておきましょう.
(でも腸捻転ほどの顕著な症状なら,見ただけで乗務員にことの
重大さがわかっただろうに・・・・)

林 左絵子(国立天文台ハワイ観測所)



Date: Tue, 20 Feb 2001 10:35:18 -1000

leonet の皆さま

臼田(佐藤)功美子@ハワイです。


●気圧の変化
まだ母乳が出る時は搭乗前から授乳の時間を調節し、離陸直前におっぱいを
吸わせるようにしていました。断乳してからは、カップに水を入れて飲ませて
ました。ストローが使えるようになってからは箕浦さんも書いておられた
ストロー付きパック飲料を持ち込むと便利でした。

飲み物は気圧が変化した時だけでなく、喉がかわいた時や退屈した時に重宝
するし、特にストロー付きのパックジュースは子供は好きみたいですね。
親の側からしても持ち運びが楽で1回分ずつ使い捨てできて便利ですよね。

●食事
機内食があうかどうかという問題もあるし、トランジットの待ち時間や離陸が
遅れた時などにおなかが空いてしまうことがあるので、普段食べ慣れている
ベビーフードやスナック、粉ミルク等を常備していました。

JAL にはファミリーサービスがあって、事前にたのんでおけばベビーフードや
おむつ、ウエットティッシュがもらえるのですが、ベビーフードはもらえる時と
もらえない時があるし、もらっても口にあわない場合があるので、スナックの
常備は必須です。

kid's meal に関しては、うちの子はまだ2歳になってないので頼んだことが
ありません。筑本さん、箕浦さんのメイルが大変参考になりました。
ありがとうございました。

日本製の100ml ずつパックされたスティック状の粉ミルクは常温でも溶ける
ようになっていて便利ですよね。機内だとお湯がもらえるし、アメリカのホテルだと
必ずコーヒーメーカーがついているのですが(日本のホテルもついているところが
多いですよね)、南米やヨーロッパのホテルはついていないところが多いので
ペットボトルの水をそのまま使って溶けるミルクには重宝していました。
#コーヒーメーカーがついている、それからバスタブがついている、というのは
#ホテル選びの大きな条件になっていましたが、ハワイで調べた時「コーヒー
#メーカーがついている」と書いてあったのに、実際行くとないホテルが南米には
#ありました。(フロントで言えばもらえたのかもしれませんが。)

●機内の状況

筑本さんも書いておられた通り、機内は必ずと言っていいほど乾燥しています。
しかも JAL のスチュワーデスさんに聞いたら、エアコンで温度調節はできても
加湿だけする機能はないそうです。(アメリカン航空では搭乗中に加湿している
時もありますが、離陸したらやっぱり乾燥しています。)
私はスプレーは持ち歩いていませんでしたが、とおしぼりをもらって顔を拭いて
あげたことはあります。JAL の場合はそれができますが、アメリカの航空会社の
おしぼりは紙のタオルなので、タオルを常備してトイレでぬらすか、筑本さんの
様にスプレーを常備された方がいいかもしれません。

それから、うちの娘の場合、一番気になったのが気温です。赤ちゃんって
とっても暑がりですよね?そんなことありませんか?
アメリカの国内線は寒いぐらいに冷房がきいているので娘もよく眠って
くれて助かるのですが、同じアメリカン航空でもアメリカ本土、南米間の便や
JAL の便は温度設定が高めになっています。それでよく娘が機嫌を損ねて
泣き止まなくなって大変です。そういう場合は乗務員の方に「うちの
baby が暑くて泣いているので温度を下げてもらえないか」と直接
お願いするようにしています。JAL でもアメリカン航空でもすぐに対応して
下さいました。


箕浦> 1才前後だととくにぐずるので、機内が混んでなければトイレの前など広いス
ペース
箕浦> で抱っこやおんぶであやしたりします。
結局そうなってしまいますよね。でも、飛行機がゆれて席にもどらないといけない
(もどらないと身の危険を感じる)場合、泣きやまなくても、どうすることもできま
せん
よね。3月に日本に行きますが、最近は「歩く、歩く」といってうるさいので、機内で
どうなるか心配です。


箕浦> でも、飛行機自体の騒音がかなりあるので、周囲への顰蹙度
箕浦> は他の交通機関よりはましかも。
同感です。


以下は加藤さんの質問の主旨から少しそれますが・・・・

●妊娠中の場合
つわりの一番ひどい時にハワイからスイスの Zermatt の研究会に出席したことが
あります。(飛行機はイタリアのミラノまで。)産科の先生の指示通り、こまめに水
分をとり、(むくみを防止するため)ときどき歩くようにしていたのですが、
飛行機の中があんなに辛いものだとは思いませんでした。背中や腰がいつも以上に
痛くなり、子供と一緒の時よりも疲れ方が激しかったです。そういう時は空気で
膨らませるクッションがあるとかなり違うことがわかりました。(それでも痛い。)

林 左絵子さんにいただいたアドバイスによると、妊娠前期(と後期?)の場合
1. (距離にもよりますが)ビジネスクラスで移動した方がいい
   (ただ私のような OD の場合、出張費が出るわけではないので、マイレージの
   アップグレードを使う以外は難しい。)
2. それとなく妊婦らしい格好で乗った方が親切にしてもらえる(?)
   らしいです。ただ、つわりで苦しい前期の頃は、おなかがまだ目立たないので
   難しいかもしれません。

それから、日本やハワイにあるホテルのマッサージサービスはそれ以外のところには
ありません。考えればあたり前なのですが、私はシカゴで背中が痛くて苦しだ時
初めて気がつきました。


●外国での病気
加藤>    ただし、知人から聞いた話では、ヨーロッパ行きの中で赤ちゃんが腸捻転
をおこし言葉が通じなくてとうとう亡くなったそうです。
本当に恐ろしいですね・・・。腸捻転というのは、腸重積と同じ病気でしょうか?
でしたら、そのような時事刻々状況が悪化していくような病気にめぐりあってしまっ
たのは、とっても運が悪かったのでしょうが、自分の子がそうなってしまったら
どうしよう、と思います。
英語だったら何とかなりますが、それ以外の言語圏に行く時はある程度言葉を
調べておく必要がある、ということですね。(機内だったら英語が通じるかも
しれませんが、病気の説明まで英語が通じるかどうかは疑問です。)

実は去年の10月チリに行った時に娘がインフルエンザにかかってしまったのですが
現地に頼れる友人がいて助かりました。アメリカならそんなに気にしなくてもいいの
かもしれませんが、南米だとチリやアルゼンチンのような国でも医者(病院)はちゃ
んと選んだ方がいいそうです。知り合いがいない場合の医者選びはどうすれば
いいのでしょうか。ホテルのフロントに相談する以外に何かいい方法を
ご存知でしたらお知らせいただければ幸いです。

以上です。



Date: Wed, 21 Feb 2001 09:47:00 +0900

箕浦です。海外旅行中の病気について補足

>臼田(佐藤)功美子@ハワイです。
>kid's meal に関しては、うちの子はまだ2歳になってないので頼んだことが
>ありません。筑本さん、箕浦さんのメイルが大変参考になりました。
>ありがとうございました。

4才の上の子がルフトハンザで祖父母と北欧に行った際は、サービスで?「フルーツ 
プレート」が出たそうです。果物各種盛り合わせ、かなりの量で、こどもはそれとお 
ばあちゃんのお蕎麦をつまみ食いして満腹だったそうです。けっこう、航空会社によ 
っていろいろですよね。
飛距離もあるかもしれませんが、NWAよりもおまけのおもちゃも充実していました。

>#コーヒーメーカーがついている、それからバスタブがついている、というのは
>#ホテル選びの大きな条件になっていましたが

日本の宿泊施設はポット常備、悪くても1杯分の電磁湯沸かし器がついてますよね。 
日中ミルク用にお湯を持ち歩くためと、1日くらいお湯が手に入らなくても困らない 
ように、と魔法瓶の水筒を持参しましたが、形が核弾頭みたい?でX線審査で思いっ 
きり怪しまれました。

>●外国での病気

ワシントンDCで水疱瘡を発症したわけですが、子供の病気のことですので、自分のい 
い加減な英語で診察を受けるのは不安でした。お恥ずかしい話、水疱瘡=chicken 
pox というのもその時知りました。AIU海外旅行保険のパンフレットに、幸い土地柄 
もあって日本人の医者の連絡先が書いてあり、DCのかなり郊外だったのですが、連れ 
ていきました。(後日、治療費・交通費はAIUから出ました)
また、初めての子連れ海外旅行だったので、事前に保育関係のMLで地元の方とコンタ 
クトをとってありました。その方にも急に電話をして、相談に乗っていただきまし 
た。

当時の母子手帳にはありませんでしたが、今は(少なくとも岡崎市のは)主な病気 
(風疹、水疱瘡、手足口病、、、)の罹患記録欄にそれぞれ英語の病名が併記されて 
います。
---------------------------------------
箕浦高子 T


Date: Wed, 21 Feb 2001 00:10:22 -1000

林 です。長文になってしまいました.ご容赦下さい.

上の子供が生後7ヶ月のときから,主に日本ーハワイ(飛行時間6.5−9.5時間 
ぐらい)を往来していますが,実にいろいろな笑い話を作ってきました.新しくこの 
メイリングリストに参加された方のための注:勤務地がハワイです(でもワイキキの 
浜辺のあるところではないですよ).現在,5歳と2歳の男児を連れ回っています. 
3月の天文学会は,年度末ということもあって旅費がなかなか厳しいし(国内旅費じ 
ゃないもんね),いまもってまだサイエンスのネタで発表できないので,残念ですが 
参加いたしません.秋にはぜひともお伺いしたいものです.また工学ネタかもしれま 
せんが.

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子連れ珍道中の工夫

まず自分が持ちこたえなければならないので,肝っ玉を太くしておくこと,そして随 
所で5分でも仮眠をとるようにしたい.学会出席などのための出張であれば,まずも 
って事前に十分な睡眠をとれるわけがない.旅行中は子供が興奮してふだんと違う行 
動をとるやら,時差ボケで現地の深夜に起きてしまうやらで,大人はほんとに眠れな 
い.まとまって眠れなくとも,ちょこちょこ眠って仕事をこなすのが,皆さんの日常 
の工夫ですよね.その技量を存分に?発揮しましよう.

準備が肝心
・子供の健康状態の把握.既往症,アレルギーなどあったら,英語およびできれば現 
地語でその名称・症状を調べておく.常用している薬を忘れずに.慣れている解熱剤 
・痛み止めも持参する.
・用語集のようなものを探しておくなど,現時事情の調査 旅行先に知り合いがいた 
ら予め連絡をとっておく.緊急時に相談できる医師・医療機関などが事前にわかって 
いるといいのだが.ご参考までに member.nifty.ne.jp/Saekoをご覧下さい.多少の 
用語,予防接種事情(ハワイの場合ですが),参考文献を記載しております.例えば 
アメリカの場合,「アメリカで小児科にかかるとき」ハンネマン・福永共著, 
JETRO;「海外で安心して赤ちゃんを産む本」(小児編もあり) ノーラ・コーリ(海 
外出産・育児アドバイザー)著,ジャパンタイムズ.
・旅行保険の利用 ハワイなら地元で実質的に有効な医療保険組織HMSAと提携してい 
るところを(例:AIU)
・旅行先での緊急時の連絡先を調べておく,または旅行保険の説明を一読しておく 
(なかなかそんなヒマがないけど)
・緊急連絡手段 携帯電話が使えるかどうか,現地での貸し出しがあるか
・現地で車の利用があるなら,ベビーシートやチャイルドシートの予約
・ベビーカーをどうするか 持参するか,現地でレンタルできるか
・宿泊先で何が使えるか ベビーベッド,温水器・湯沸かし器,冷蔵庫
・目的地の水事情 水道水が飲めるかどうか,ということ.
・買い捨て・使い捨ても割り切って利用
・到着地で子供が寝てしまいそうな場合,その子供をかついで(おんぶできる年齢な 
ら楽だが)切り回しできるような荷物の作り方を工夫する.スーツケースの形状な 
ど.
・皆様への質問 どうやって荷物のコンパクト化をしてますか?年齢が幼いほど,持 
ち物が多くなりがち.本人は持ってくれない(どころか,本人をしょって歩かなきゃ 
ならない).大人が1人の場合,ほんとに困ります.日本のお手洗いなんて,スーツ 
ケース持ったまま入れないから,荷物の管理もできないで困りました.車椅子で入れ 
るお手洗いがあれば,子供もスーツケースも一緒に入って用が足せるのですが.

交通機関での問題
・出発時刻の選び方 年齢によっては早朝に出発することで,乗り物にのってから昼 
寝時間となって就眠できるケース.または夕方遅くにすることで,就眠できるケー 
ス.航空機の場合はそれほど便数がなかったりしてなかなかうまく選べませんが,で 
きるだけということで.
・航空機特有の問題として
・・気圧差の調整,乾燥対策 年齢によりますが,ほ乳瓶やテトラパック入りジュー 
スなどを持参して口にふくませる,おしゃぶりの利用,歌を歌う,眠らせる,など. 
乾燥対策は,飲み物の利用の他に,既に出ていますが,おしぼりやスプレーの利用. 
ティシュペーパーを水でぬらして,顔を拭くぐらいがせっぱ詰まったときの方法か 
な.洗面所に行った際に多少顔をぬらすこともできる(けど,本人が水遊びに走る場 
合もあり,なかなか困る).
・・2歳で分かれる待遇 兄弟姉妹がいる場合に注意.座席を1つとれるか(従って 
座席の上でジャンプできるか,それとも親の膝の上で我慢するか),乳児と幼児で食 
事などのサービスに差があるか.うちの場合,4歳半と2歳直前で旅行した際に,上 
の子供はサンドイッチなど入った食事なのに,下の子供は瓶詰め離乳食をあてがわれ 
てカンカン.エクストラの料金を払ってもいいから,2人分の幼児食をもらえないか 
と事前に交渉はしたのですが,だめでした.
・・退屈しのぎの知恵 お気に入りのおもちゃや本の持参(ふだんから持ち歩きしや 
すいものに注意を向けておくことができれば,ですが),現場で工夫できるもの(あ 
やとり,折り紙,塗り絵用具など).他に何かありませんかー.ところでお気に入り 
のものを持たせるのは,精神的な安定のためにも有効かと思います.父親が3歳児を 
連れてハワイから日本に出張した際に,3歳児のバックパックにはいつもは手荒に扱 
っているテディベアを突っ込みました.ふだんと違うところで寝泊まりするのですか 
ら,何かすがるものが欲しかったようです.
・・航空会社によるサービスの違いを知っておく.乳児用のバシネット(体重制限の 
チェックを),特別食(離乳食,ミルク,幼児食),おむつ(サイズ),おもちゃの 
有無,JALの場合はファミリーサービスの活用(空港によっては子供連れ用の待合室 
が利用できる,手荷物を運ぶのを手伝ってくれるなど;ただし男女差別があって,女 
性1人で子供を連れている場合に限られている,何だこりゃ.おかげで男性1人で子 
連れの場合は,眠り込んだ子供とスーツケースとで身動きがとれなくなっているの 
に,みごとに見捨てられた).
・・大人が眠る時間を確保するために,該当するケースについては食事その他のサー 
ビスをスキップするむね,搭乗直後から搭乗員によく申し入れておく(起こさないで 
下さい!の札がほしい時がある)
・・座席の足下を利用して子供なり自分なりが寝られそうなら,毛布と枕をそれなり 
に利用して寝てしまう.ただし揺れがひどいときはもちろんこのテは使えない.よく 
回りを観察して,座席を(余分に)複数使えるかどうか見ておこう.無理な姿勢のま 
ま長時間子供を抱えていて,私は亜脱臼を起こしてしまいました.
・・ビジネス・クラスがとれると,座席が広い・搭乗員のサービスがきめ細かい・場 
合によってはビデオの番組が選べて子供向きのものが見られるなど楽な場合もある. 
が,いたずらっ子の場合には他の客からひんしゅくを買うおそれあり.
・・複数のスーツケースを持つ場合,衣類・おもちゃなどどれにも分けて入れる.全 
損を避けるため.航空機の乗り換えがあると(あるいは搭乗時間ぎりぎりに手続きし 
た場合など),スーツケースが遅れて届く場合や一部が迷子になる場合がありますの 
で.
・・とにかく荷物と離れるので,念のために手荷物の方には1泊がなんとかこなせる 
最低限の物を詰めておく.
・・乳児連れの場合には,オムツ替え台を備えたトイレがあるかどうか,搭乗直後か 
ら調べておく(搭乗員に尋ねるなど).非常口の確認とともに重要と思います.バシ 
ネットが使えればこの問題は心配ない.
・・気候の変化への対応 旅行中に重ね着ができるように,衣料を工夫するしかない 
でしょうね.(余談 ハワイにいて,この2月に連れ合いの祖母,子供らから見たら 
曾祖母のお葬式に駆けつけたときには,実はたいへん困りました.寒さ対策もさるこ 
とながら,実はそれらしいフォーマルな服装が用意できなかった.通常の出張であれ 
ば,フォーマルでなくともよいでしょうが.)

国外に出る場合に特有の問題
・予防接種 感染症対策,たとえばインフルエンザの予防接種.ふだん生活している 
ところでは必要を感じなくとも,旅行先によっては予め接種しておいたほうがいいか 
も(接種の効力が出るまで4−6週ぐらい?必要,かかりつけの医者ないし保健所な 
ど?に相談).生傷の絶えない年齢・活発さの子供さんの場合には,温暖な地方に旅 
行する場合に特に,(既にしていなければ)破傷風の接種をしておいたほうがいい 
(これも効力が出るまでしばし時間がかかるので注意).大人の例ですが,ハワイに 
来てちょっとしたすり傷が化膿して大変な目にあった人がいます.治癒したら直ちに 
破傷風の予防接種を受けていました.なお自分ではそれほど元気が無くとも,元気な 
子供を追い回す必要のある大人も破傷風の予防接種は受けた方がいいかも.
・モロモロの書類の準備 パスポートはもちろん準備するわけですが,母子手帳に英 
文ないし現地語の書き込みをしておいた方がいいかも.長期の旅行・滞在の場合に 
は,英文の母子手帳なるものがありますから,各自治体・保健所に問い合わせてみて 
下さい.
・優先搭乗の有無 ところにより交通機関などでの子連れの優先度は異なる.できれ 
ば事前に調査して,荷物などのまとめ方を工夫したり,並ぶ時間を調整するなどした 
方がいい.ハワイは子連れがたいへん優先されるので,早めに行かなくとも機内に早 
く入って子供の着席の世話などをちゃんとできるのでありがたい.
・外に落とし穴,国際線から国内線への乗り換え時の手荷物制限 許容量が減るの 
で,場合によっては超過料金の支払い,機内持ち込みの制限などあり得る.
・時差ボケ対策の例 知り合いは到着日にイベントを作って就眠時間を調整していま 
す.それによってできるだけ現地の時間に近づける.例えばハワイから日本に着いた 
日には,長い1日となるので,できれば日本の夜まで起こしておきたい.子供を起こ 
しておくために第三者の助けが得られるとありがたいところですが,それが有効であ 
るかどうかは子供の年齢や性格によるでしょうね.うちはいつもうまくいかないので 
困っています.

その他
・大人の着替えも手荷物に入れておく(Tシャツ1枚とか).子供を抱いていてゲポ 
されたり,下痢になっていたりすると,子供自身の着替えだけでなく,大人も着替え 
なければいけなくなる.スーツケースが1日遅れで着く場合もあるし.

番外
妊婦編
・妊婦の状態で海外出張(国内でも長期の出張やいわゆる僻地への出張など)する場 
合,まずかかりつけの医者に相談する.場合によっては,ハリ止めの薬を出してもら 
ったほうがいいかも.むくみ対策など,ふだんの勤務時よりよけいに注意が必要.航 
空機に長時間搭乗する場合には,ビジネス・クラスの利用も考える(あー,もちろん 
出張旅費に対して超過分を自己負担するわけですが).
・流産・早産の危険があれば(わからないかもしれないにしても,少しでも不安があ 
れば)出張のキャンセルも.これって当たり前でしょうが,上司に向かって言い出す 
には勇気がいるのも事実です.
・それこそ伝統的な分野で,表だっては今さら女人禁制なんて言わなくとも現場の意 
識がそうであることが予想されるところに出かける場合には,鉄面皮で通す覚悟と, 
立ち入りを遠慮する柔軟さとを使い分ける知恵も必要かな.

災害時にどうする?編
これはのちほど.

蛇足
業務上の必要から,応急手当と救急救命法の講習を受けているのですが,これってけ 
っこう日常生活でも役に立ちそうです.骨折だとか裂傷なんぞの手当ということで実 
質の役にも立つ可能性が高いのですが(なにしろワンパク坊主2人をかかえているの 
で),緊急時にどういう行動をとるべきか考える手がかりにもなっています.

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 

レスが遅くなりました.実は,本来の業務ではなくホノルルに出張してました.(本 
来の業務で3−4晩ぐらい,うちをあけることはたびたびあります.でもそれは時間 
距離約1.5時間のところです.)日本でも報道のフォローが続いていると思います 
が,えひめ丸の沈没事故に関連して,国立天文台ハワイ観測所が支援要請を受けたた 
めです.ホノルルにある日本国総領事館よりも,ここハワイ観測所は大きい組織なの 
で,スタッフを5−4人派遣し,行方不明者のご家族の支援にあたっておりました. 
水産高校の漁業実習船の事故で,乗組員3人,教員2人,17歳の高校2年生4人が 
行方不明になってから1週間以上経過してしまいました.私どもは,領事館の邦人援 
護の部署に編入された形でお手伝いをしております.レオネットの皆様も,海外出張 
時には,日本国領事館・大使館などとの接触が必要な場合があるかもしれません.旅 
行先の連絡場所として,そうしたところもぜひ把握しておかれますように.

林 左絵子 (国立天文台ハワイ観測所)



Date: Thu, 22 Feb 2001 05:08:33 +0900

レオネットの皆様、

奥村幸子@国立天文台野辺山です。
加藤さんからきちんとしたアナウンスがあり、
子連れ海外出張直前の私にとっては、とても
有用な情報をいただくことができました。
ありがとうごいざいました。
(あと数時間で自宅を出発です。皆さんのメイル
を読んで、元気も出てきました!)

下記は、関連する補足で、

#幼児ー小学校低学年:時差ぼけと食事#
 2歳くらいまでの小さい子供はお昼寝があ
るので調整しやすいかもしれませんが、小1
を海外出張に連れて行った際は、激しい
(?!)時差ぼけで、夕方から眠ってしまい、
夜中に起きる、というのを2−3日繰り返しました。
その時、(ホテルで)夜中に夕食を食べるはめ
になるのですが、お湯を入れたり、湯煎で食べ
られるインスタントあるいはレトルト食品が役に
立ちました。特に、大都市ではないような所に
行ったときは、1−2つ持っていると便利です。

林左絵子さんのメイルより、
> ・皆様への質問 どうやって荷物のコンパクト化をしてますか?年齢が
  幼いほど,持ち物が多くなりがち.本人は持ってくれない(どころか,
  本人をしょって歩かなきゃならない).大人が1人の場合,ほんとに
  困ります.日本のお手洗いなんて,スーツケース持ったまま入れないから,
  荷物の管理もできないで困りました.車椅子で入れるお手洗いがあれば,
  子供もスーツケースも一緒に入って用が足せるのですが.

  =>ほんとうですね。日本では、最近できた(?!)建物やトイレには、
車椅子用のお手洗いがある場合が増え、オムツ替えのスペースがない場合、
奥村は、空いていればそこを借りることもあります。(立ったままオムツが
替えられる場合に限りますが。)しかし、空港は問題ですね。

2001・2・22 奥村幸子
P.S.左絵子様 えひめ丸の件、本当にご苦労様です。国立天文台ハワイ観測所が
支援要請を受けたこと、三鷹で聞きました。



Date: Wed, 21 Feb 2001 18:23:57 -1000

leonet の皆さま、こんにちは。

臼田(佐藤)功美子@ハワイです。

林 左絵子さんの文章に対する補足です。
#が、ほとんどごみメイルになってしまっています。すみません。


> ・皆様への質問 どうやって荷物のコンパクト化をしてますか?
●おむつ、粉ミルク、離乳食はできるだけ現地調達にする。
ただし、粉ミルクや離乳食はお国柄があるので現地調達をあてにできるのは
日本ぐらいかもしれません。
#アメリカのベビーフードはおいしくない(あたりはずれが大きい)し、
#アルゼンチン(チリも??)のは果物をペースト状にしたものしかなく、
#レパートリーに乏しい。

●海外旅行(遠距離旅行)=帰省になる場合は、手土産を少なくするか、なしに
する。何度も帰省しているし、両親も何度かこちらに来ているので、お互い
お土産はなしという約束をして荷物を軽減しています。が、親戚や久しぶりに
会う友人などがいると全くゼロにできないのが難しいところです。

●着替えを多く持っていかず、現地のコインランドリーや洗濯屋を
できるだけ利用する。あるいは、洗剤、柔軟剤を持参してホテルで洗う。
どうせ子供はすぐ汚すし。(ホテルのランドリーサービスは高くて
利用する気にならない。)
ただし、洗濯屋も町(や国?)によって多いところと少ないところが
あるようです。ブエノスアイレス(アルゼンチン)はあちこちにありましたが
ラセレナとアントファガスタ(チリ)は少なく、かなり歩きました。

●コンパクト化には直接つながらないかもしれませんが、スーツケースは
スチュワーデスがよく持っている、片手でひっぱる形態のものを使う。
そうすると手荷物はバックパック、片手でスーツケースを引っ張って
もう一方の手で子供を抱けるので。


> ・・航空会社によるサービスの違いを知っておく.乳児用のバシネット
実際バシネットを使った経験があるのは JAL だけですが、航空会社によって
バシネットの形状が異なるようです。JAL のは組立式になっていて
壁やシートベルトがわりのものがついていて安全性が高くなっています。
スペース的には狭め。British Airways のはだだっ広く板がついている
だけ。スペースにゆとりがあるので、食事の時などは使い勝手がいいです。

もう1つ言うと、British Airways は乳幼児用のシートベルトを支給して
くれます。(乳幼児用ベルトの先を大人用シートベルトに連結して使います。)
JAL, American Airlines, LanChile Airlines にはこのサービス(と言うより
むしろ義務)はありませんでした。


> JALの場合はファミリーサービスの活用
> ただし男女差別があって,女
> 性1人で子供を連れている場合に限られている,何だこりゃ.
ちなみに父母同伴の場合、ホノルル→日本の場合は適用されますが、
逆の場合は適用されません。何故?


> ・・ビジネス・クラスがとれると,
座席が広いのが最大のメリットですが、デメリットも。
食事がフルコースで順々に出てくるので、子供には待てないことがあります。
しかもテーブルクロスがしかれたり、ガラスのワイングラスを置かれたり
するので危険です(もちろん、即子供の前からは遠ざける)。そういう点では、
質や量は落ちても、一度にでてきて、プラスチックのお皿に入っている、
エコノミーの食事の方が安心して食べられます。

エコノミーでも空いている場合は、3人席の両側に両親をアサインしてもらえて
真ん中の席に子供を置けることがあります。


> ・・気候の変化への対応 旅行中に重ね着ができるように,衣料を工夫するしかない
> でしょうね.
いざとなったら、現地調達と思っています。


以上です。


Date: Wed, 21 Feb 2001 19:34:01 -1000


leonet の皆さま、こんにちは。

臼田(佐藤)功美子@ハワイです。

自己レスです。
#またまたごみメイルですみません。


> ●着替えを多く持っていかず、現地のコインランドリーや洗濯屋を
> できるだけ利用する。
アメリカのエアポートホテルには有料の洗濯機、乾燥機が設置されている
ところもあります。

●参考になるかわかりませんが・・・・
私が愛用している、アメリカのベビー用品通販サイトをご紹介します。
母親の意見を汲んで製品を作っているので、バックパックにしても
なかなかよくできています。

もしご興味がありましたら、One Step Ahead のHP
http://www.onestepahead.com/

をご覧になって下さい。海外輸送もしています(多分)。
ただしアメリカ製なので、何でも大きめです。コンパクト性という点では
日本の方が優れています。

外出用品(車での外出を含む)は Go Shopping の中の On the Go Gear を
クリックして下さい。

日本にも、こういうベビー用品のアイデア商品のサイトがあるのでしょうが
調べていません。

それでは、また。