右が天文台の入口、左はパドバ大学(天文学)
私たちの研究室は、半分透明だ。文字どおり、部屋の半分が
透明になっている。
赤い窓わくがイタリア的。
右の写真は、研究室の入口からみたところ。私の机はうしろ側。
こちらの習慣にしたがって、部屋に居るときはドアを開け、
居ない時は閉める。
数値計算は日本から持参した
速いラップトップでする。奥はイタリアのパソコン。
残念なことに、この部屋はまもなく取り壊されるとのことだ。昔の城壁の
形に復元
するプロジェクトが進行中で、この部屋のように後から余分に造った
ところはなくなる
らしい。
天文台は12,13世紀の城壁の一部を使っており、隣のパドバ大学天文学教室とは
ドア1枚でつながっている。古い建物の構造をうまく生かして現代的な使用ができる
ようになっていて、研究室の中に古いフレスコ画や煉瓦の階段があったりする。
内部は
まるで迷路で、2階にある私の部屋から天文教室の3階のゼミ室へ
行くためには、
8枚のドアと狭い通路を通りぬけなければならない。13世紀
と20世紀の世界が交互に
あらわれ、ファミコンゲームの中にいるような
感覚になる。
研究室を出て、まず階段を上がる。
階段の下に見えるのは、
建物の通用口。
階段をあがったところ。右手の階段は行きどまりなので、
まわれ右をして
後ろの階段を上がる。
階段を上がると古いドアがある。
ドアをあけると急に視界がひらける。
私の研究室の屋根が見える。
振り返ったところ。
またドアをあけるとコピー機が ある。左へ行くと図書室。
右手のスイッチを
押すのを忘れると、
途中で真っ暗になり、夜はとても恐い。
なぜかというと、ここで落ちそうになるから。
天文教室につながるドアを開ける。 階段をおりて、
またドアをあけるとトイレ。
まわれ右をして
階段を降りる
行きどまり。
あれ、ここも違う。トイレだ。
という具合で、いまだに迷子になる。
(2007.4.7)