2017年12月28日

参考文献の調べ方

1) 日本語や英語の本を調べるときは,大学図書館のホームページにあるKOSMOSを利用すれば,細かい書誌情報が得られます.

2) 日本語・英語に限らず便利な検索機能のひとつが,google scholarです.ここでキーワードや著者名,論文のタイトルを入れることで,論文を検索することが出来ます.また,「引用元」をチェックすることで,その論文がどのような研究に引用されているのか(その論文から発展してどのような研究が生まれているのか)も追いかけることができます.

3) 統計の場合,日本の統計の有無を確認する上でまず有用な資料は,総務省毎年公表する『日本統計年鑑』です.ここに記載されている資料の出所を確認します.英語の統計の場合は論文や書籍(本)で引用されている統計やデータベースを丹念に当たっていくしかありません.なお,日本貿易振興機構アジア経済研究所図書館には,アジアをはじめとする開発途上国の統計が豊富に所蔵されています.

※あなたの論文をみた人(友人や後輩)があなたと同じような研究を行ってみたいと思うかもしれません.次に続く人のためにも,出所を明記するようにして下さい.

参考文献の書き方

1) 論文の場合は巻・号,ページ番号を明記する必要があります.また,本の場合は出版地や出版社を明記しなければなりません.なお,慣例として,英語の論文の雑誌名はイタリックで表します.

2) 参考文献の書き方についてのより詳しい説明は,次の文献を参考にして下さい.

- 小浜裕久・木村福成 (2011) 『経済論文の作法 : 勉強の仕方・レポートの書き方』,日本評論社.

また,以下の本は,学術論文の体裁を整える上でとても参考になります.

- Turabian, Kate L. (2013) A manual for writers of research papers, theses, and dissertations, 8th edition: Chicago style for students and researchers, Chicago, IL: Chicago University Press.
- University of Chicago Press (2003) The Chicago Manual of Style, 15th ed., Chicago, IL: University of Chicago Press.

英語

学術雑誌に掲載されている論文の場合

【書き方】 著者名.(年) "タイトル," 学術雑誌名,巻(号),ページ番号.

例) Kiyota, Kozo (2012) "A Many-cone World?" Journal of International Economics, 86(2): 345-354.

例) Kiyota, Kozo and Makoto Hasegawa (2017) "The Effect of Moving to a Territorial Tax System on Profit Repatriation: Evidence from Japan," Journal of Public Economics, 153, pp. 92-110.

※著者が二人以上の場合,最初の人は姓,名の順.二番目以降の人は名,姓の順となるのが慣例です(三人以上になるとカンマが多くなり,見苦しくなるため).しかし,

Kiyota, Kozo and Hasegawa, Makoto

としても構いません.

本の場合

【書き方】 著者名.(年) 本の名前,出版地:出版社名.

例) Sazanami, Yoko, Shujiro Urata, and Hiroki Kawai (1995) Measuring the Cost of Protection in Japan, Washington, D.C.: Institute of International Economics.

例) Ito, Takatoshi (1992) Japanese Economy, Cambridge, MA: MIT Press.


本に所収されている論文の場合

【書き方】 著者名.(年) "タイトル," 本の編者の名前,本の名前,出版地:出版社名,ページ番号.

例) Urata, Shujiro and Kozo Kiyota (2005) "The Impacts of an East Asia FTA on Foreign Trade in East Asia," in Takatoshi Ito and Andrew K. Rose (eds.), International Trade in East Asia, Chicago, IL: University of Chicago Press/NBER, pp. 217-247.

※編者が一人の場合は「(ed.)」,二人以上の場合は「(eds.)」となります.「ed.」はeditor,「eds.」はeditorsの略だからです.詳細はThe Chicago Manual of Style, 15th ed., Chicago, IL: University of Chicago Pressのp.573を参照して下さい.


ワーキングペーパー(ディスカッションペーパー)の場合

【書き方】 著者名.(年) ワーキングペーパー(ディスカッションペーパー)名,番号(,大学名).

例) Kiyota, Kozo and Yoshinori Kurokawa (2017) "Factor Intensity Reversals Redux," RIETI Discussion Paper Series, 17-E-021, March 2017.


データベース

【書き方】 著者名.(年) データベース,出版地:出版社名.

例) International Monetary Fund (IMF) (2005) Directions of Trade Statistics (CD-ROM), Washington, D.C.: IMF.

例) World Bank (2005) World Development Indicators (CD-ROM), Washington, D.C.: World Bank.

インターネット

インターネットの場合,どのようなものを引用するかで体裁が異なってきます.詳細はThe Chicago Manual of Style, 15th ed., Chicago, IL: University of Chicago Pressの17.4以降を見てみてください.


日本語

学術雑誌に掲載されている論文の場合

【書き方】 著者名 (年) 「タイトル」,『学術雑誌名』,巻(号),ページ番号.

例) 松浦寿幸 (2004) 「海外直接投資と事業所閉鎖の実証分析:電機メーカー事業所データによる生存分析」,『日本経済研究』,50,pp.124-42.

例) 深尾京司・権赫旭 (2004) 「日本の生産性と経済成長:産業レベル・企業レベルデータによる実証分析」,『経済研究』,55(3),pp.261-81.


本の場合

【書き方】 著者名 (年) 『本の名前』,出版社名.

例) 清田耕造 (2015) 『拡大する直接投資と日本企業』,NTT出版.

例) 清田耕造・神事直人 (2017) 『実証から学ぶ国際経済』,有斐閣.

本に所収されている論文の場合

【書き方】 著者名 (年) 「タイトル」,編者の名前,『本の名前』,出版社名,ページ番号.

例) 木村福成・清田耕造 (2003) 「日本企業における外資比率と企業経営:パネル・データを用いた実証研究」,花崎正晴・寺西重郎編,『コーポレート・ガバナンスの経済分析:変革期の日本と金融危機後の東アジア』,東京大学出版会,pp.159-81.


翻訳の場合

【書き方】 著者名.訳社名 (年) 『本の名前』,出版社名.

例) ウィリアム・イースタリー著,小浜裕久・織井啓介・冨田陽子訳 (2003) 『エコノミスト 南の貧困と闘う』,東洋経済新報社.

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