ガイドブック・マップ
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ガイドブックではありませんが、慶應義塾の日吉キャンパスが公式に出しているキャンパスマップがあります。このマップは、日吉キャンパスの職員と教員の共同で制作され、毎年入学式や通信のスクーリングの際に無料で学生に配布されています。地図の裏側には左半分にはキャンパス内の建物の概要が記載され、残り半分には日吉の森が紹介されています。自然観察のためのルートなどは記載されていませんが、地理学の専門家の手による正確な地図ですので、地形の把握には便利です。残念ながら、市販はされていません。どうしてもほしい方は慶應義塾大学の日吉総務課へ問い合わせてみてください。 |
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日吉キャンパスだけで役に立つ、そういう目的で作った「日吉に学ぶ会」独自の植物図鑑です。日吉キャンパスで記録されている樹木や草本などの高等植物の数は約500種です。この中から、樹木についてはほぼすべての142種、草本については良く見かける花を中心に120種を選んでイラストと検索表を付けて掲載しました。イラストと記載は合計11名の学生と2名の教員が分担してあたりました。全員絵は素人ですから下手なスケッチもありますが、それはそれで手作りの趣があります(笑)。この図鑑1冊で散策の時に出合う植物はほぼカバーできると思います。この地域限定の図鑑は日吉の森を歩くときには市販のカラー写真の図鑑より役に立つと確信しています。 この図鑑は経済学部の研究教育に関する助成資金の援助で500部印刷されました。日吉キャンパスの自然に関心をお持ちの塾内の希望者には無料でお分けしています。ただし残部の限りがありますのでご希望の方はお早めにどうぞ。学外の方へ:次に改訂する際には学外の方にも利用可能なようにいたしますので、今しばらくお待ちください。 |
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日吉の森図鑑シリーズの第2弾です。日吉キャンパスのシダ40種のうち、31種がすぐれた検索表付きで掲載されています。のこりの9種は日吉では希ですので、事実上これさえあれば、日吉で出合うすべのシダの名前が分かります。これを制作したのは木村徳宏さんです。彼は大学1年生のときに、その卓越したセンスで、標本の採集から検索表や記載、図版の制作まですべてを一人でこなしてしまいました。実はこの図鑑、英語版まで用意されています。今のところ印刷費用の目途が立っていませんので、現在、世界にわずか30部しか存在しません。近い将来、印刷費を工面して日吉の森を訪れる方には実費で提供できるようにしたいと思います。 |
その他
![]() 慶應義塾日吉キャンパス域の自然調査報告 編著:慶應義塾大学日吉自然調査グループ(代表岸由二経済学部教授) 発行日:1991年4月8日(非売品) |
日吉キャンパスおよび周辺緑地の自然に関する調査は1986年以前にも何度か行われ、その概要は明になっていました。それをうけて、慶應義塾大学の6名の自然科学系の教員からなる日吉自然調査グループ(代表岸由二経済学部教授)が1987年から3年間総合的な自然調査を行いました。調査にあたっては、横浜市の助成を受け、結果をまとめたものがこの報告書です。キャンパス域の自然地形調査を始め植生調査、生物季節、生物リストの制作等、内容は専門的でかつ網羅的なものです。またこの地域の自然や地形に関する保全上・利用上の重要な提言もいくつかなされています。日吉キャンパスの自然を考える上で基礎資料として欠くことのできない報告書です。 |