秋山 自然科学おもしろ話のページ
2001年8月15日
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自然科学おもしろ話
しばらくは私の研究テーマ。色素細胞について。
動物の外表面は皮膚のこともあり、ウロコに覆われていることもあり、毛や羽毛に覆われていることもあり、様々ですが、その外表面はまた、いろいろな色や斑紋で覆われています。無脊椎動物では、更にクチクラ層や外骨格で覆われていたりしますが、またいろいろな色がその体を包んでいます。
現在のところ、この色を現す細胞は5種類の色素細胞と呼ばれる細胞から構成されていて、黒・茶・赤・橙・黄・白・反射光などを示す色素を含んでいます。緑や青はこれらの色素細胞が3次元に重なっていることによるチンダル現象で、構造色と呼ばれます。
クジャクの見事な緑色や青も、緑や青の色素はなく、顕微鏡で羽毛を見ると茶色に見えます。
「色」が見えても、そこに同じ色の「色物質」があるかとは限らないということです。