石塚・鈴木編『身体医文化論−感覚と欲望』(2002)が雑誌で論評されました!

このごろ、雑誌で論及したからと言って、その論文をわざわざ送ってくださる奇特な研究者は少なくなっているが、先日ある研究者から、私たちの論文集に言及した「欲望と感情の人間学」(上・中)『国家学会雑誌』118巻5−6号、9−10号、をご恵与いただいた。その中の評言の一部を引用させていただく。

「率直に言って、私よりも4,50年も若い世代が、そのような共同関心をもって研究会を重ね、こうした成果を世に出したことに、人間学に携わる老書生として共感と喜びを覚えた。色々な面で退行や頽落が目立つ現代日本で、このような前向きの志向と生産力を持つ研究会が行われていることに、一人の人間学研究者として、ひそやかな拍手を送りたい。実を言えば、本書は老生が、ある大学図書館を彷徨している時に、偶然に出会ったもので、「偶然」の意味論を考えている筆者としても、一因を感じている」

この激励を寄せてくださったのは、憲法学者で東京大学名誉教授の小林直樹先生である。Wikipedia によると、小林先生は1961年から82年まで東京大学法学部の憲法第一講座の教授を務められている。 憲法学・・・ 正直、ちょっとたじろくが、身体医文化論の辞書には学問の境界という言葉はありません(笑)。

小林先生は「総合人間学研究会」を発足されており、丁重なお誘いを頂いた。
学会の活動の概要は、以下のHPで知ることができます。
http://www.tuat.ac.jp/~sogo-nin/