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2026-04-13 Mon
■ #6195. 2025年度の朝カルシリーズ講座の第12回「be --- 英語の「存在」を支える超不規則動詞」をマインドマップ化してみました [asacul][mindmap][notice][be][auxiliary_verb][suppletion][hel_education][helkatsu][notice]
3月28日(土)に,今年度の朝日カルチャーセンターのシリーズ講座「歴史上もっとも不思議な英単語」最終回となる第12回(冬期クールとしては第3回)が開講されました.2025年度のシリーズの締めくくりに選んだ単語は,be 動詞でした.議論しがいのある英単語ですね.
be 動詞は,あまりに異常な英単語です.なぜ am, is, are, was, were, be, being, been が同一の動詞なのか? 語形,文法,意味,社会規範のあらゆる観点から注目すべき超高頻度語(第1位の the に次いで第2位)にして,英語史の不思議さとおもしろさが凝縮された単語です.90分の講義では案の定語りきれないほどでした.
今回の内容を,いつもの通り markmap によりマインドマップ化して整理しました.復習用にご参照いただければ.

これまで,2025年度のシリーズの第1回から第11回についても以下の通りマインドマップを作成しています.2025年度のマインドマップでのまとめシリーズはこれで完結となります.ご参加いただいた皆様,ありがとうございました.
・ 「#5857. 2025年度の朝カルシリーズ講座の第1回「she --- 語源論争の絶えない代名詞」をマインドマップ化してみました」 ([2025-05-10-1])
・ 「#5887. 2025年度の朝カルシリーズ講座の第2回「through --- あまりに多様な綴字をもつ語」をマインドマップ化してみました」 ([2025-06-09-1])
・ 「#5915. 2025年度の朝カルシリーズ講座の第3回「autumn --- 類義語に揉み続けられてきた季節語」をマインドマップ化してみました」 ([2025-07-07-1])
・ 「#5949. 2025年度の朝カルシリーズ講座の第4回「but --- きわめつきの多義の接続詞」をマインドマップ化してみました」 ([2025-08-10-1])
・ 「#5977. 2025年度の朝カルシリーズ講座の第5回「guy --- 人名からカラフルな意味変化を遂げた語」をマインドマップ化してみました」 ([2025-09-07-1])
・ 「#6013. 2025年度の朝カルシリーズ講座の第6回「English --- 慣れ親しんだ単語をどこまでも深掘りする」をマインドマップ化してみました」 ([2025-10-01-1])
・ 「#6041. 2025年度の朝カルシリーズ講座の第7回「I --- 1人称単数代名詞をめぐる物語」をマインドマップ化してみました」 ([2025-11-10-1])
・ 「#6076. 2025年度の朝カルシリーズ講座の第8回「take --- ヴァイキングがもたらした超基本語」をマインドマップ化してみました」 ([2025-12-15-1])
・ 「#6076. 2025年度の朝カルシリーズ講座の第8回「take --- ヴァイキングがもたらした超基本語」をマインドマップ化してみました」 ([2025-12-15-1])
・ 「#6098. 2025年度の朝カルシリーズ講座の第9回「one --- 単なる数から様々な用法へ広がった語」をマインドマップ化してみました」 ([2026-01-06-1])
・ 「#6139. 2025年度の朝カルシリーズ講座の第10回「very --- 「本物」から大混戦の強意語へ」をマインドマップ化してみました」 ([2026-02-16-1])
・ 「#6167. 2025年度の朝カルシリーズ講座の第11回「that --- 指示詞から多機能語への大出世」をマインドマップ化してみました」 ([2026-03-16-1])
2025年度のシリーズは以上で終了ですが,2026年度も朝カルでの毎月の英語史講座は継続していきます.少なくとも年度の前半はオンライン講座として続け,かつこの春期クールのテーマは昨年度からの「歴史上もっとも不思議な英単語」を引き継ぎます.これまで通り,注目すべき1単語を選び,そこから始まるスケールの大きな英語史を描いていきます.ただし,新たな試みとして,新刊書『古英語・中英語初歩〈新装復刊〉』を参照し,古英語や中英語からの短い原文を読み解きながら,当該の単語のナゾに迫っていきたいと考えています.春期クールの3回のラインナップは以下の通りです.
1. 4月25日(土)15:30--17:00 "knight" を探って中英語原文の世界へ
2. 5月23日(土)15:30--17:00 "again" を探って中英語原文の世界へ
3. 6月27日(土)15:30--17:00 "ghost" を探って古英語原文の世界へ
詳細やお申し込みはこちらの公式ページよりどうぞ.新年度の朝カル講座もよろしくお願いいたします!
2026-04-12 Sun
■ #6194. 『英語史新聞』第13号が公開されました [hel_herald][notice][khelf][hel_education][link][helkatsu][review][helquiz][interview][plural][bible]

4月6日(月),khelf(慶應英語史フォーラム)による『英語史新聞』シリーズの最新号となる第13号がウェブ上で公開されました.前号から約9ヶ月ぶりとなる最新号です.こちらよりPDF形式で自由に閲覧・ダウンロードいただけます.
新年度の開始とともに届けられたこの最新号を制作してくれた執筆陣,編集陣の khelf メンバーには,心から感謝します.
今号も読み応えのある4面構成です.各面のハイライトを紹介していきましょう.
第1面は,hellog でも推しに推している市河三喜・松浪有による名著『古英語・中英語初歩〈新装復刊〉』を紹介する巻頭記事です.昭和の「オヤジみ」を感じさせつつも,現代の至れり尽くせりな参考書とは一線を画す,おおらかな語学学習のあり方を提案する書でもあります.文法事項の丸暗記に走るのではなく,まずは概略をつかんでからテキストに飛び込むという姿勢は,古英語・中英語を学び始めようとする読者にとって,力強いエールとなるはずです.
第2面では,身近な不規則変化名詞 foot --- feet の謎に迫ります.なぜ語幹の母音が変化するのか.その背景には,ゲルマン祖語にまで遡る i-mutation という規則的な音韻変化が潜んでいます.一見すると「不規則」に思える現象が,歴史的に紐解けばきわめて「規則的」であったことがわかるという,英語史の醍醐味を味わえる記事です.同面のもう1つの記事は聖書の翻訳比較を取り上げており,翻訳者の意図や時代の潮流が言葉選びにどう反映されるかが考察されています.
第3面は,恒例のインタビューコーナー「英語史ラウンジ」です.今回は,法政大学の福元広二先生に,khelf メンバーがお話しを伺っています.中学時代の恩師との出会いから,ケンブリッジ大学やマンチェスター大学での在外研究のエピソード,そして初期近代英語における文法化や歴史語用論の研究に至るまでの歩みが詳しく語られています.英語史研究者がどのような問題意識をもって英語と向き合っているのかを知る貴重な機会となります.本インタビュー記事についてはウェブ版もありますので,そちらからもお読みになれます.
第4面には,英語史の始まりを問うクイズの解説と解答の記事が掲載されています.クイズですのでここでは詳細は述べませんが,英語史上の重要な年代が複数挙げられており,それぞれに象徴される出来事が紹介されています.
今号も,khelf メンバーの「英語史の魅力を伝えたい」という熱意が随所に感じられる仕上がりとなっています.春の新生活の合間に,ぜひじっくりと紙面をめくってみてください.
最後になりますが,学校・大学の授業等で『英語史新聞』を活用される場合は,使用実績把握のため,こちらのフォームよりご一報いただけますと幸いです.「英語史をお茶の間に」を合言葉とする私たち khelf の活動(hel活)への励みとなりますので,よろしくお願い致します..
『英語史新聞』のバックナンバーも khelf 公式サイト内のこちらのページにて公開されています.第1号から第12号まで,あわせてお楽しみください.
・ 『英語史新聞』第1号(創刊号)(2022年4月1日)
・ 『英語史新聞』号外第1号(2022年4月10日)
・ 『英語史新聞』第2号(2022年7月11日)
・ 『英語史新聞』号外第2号(2022年7月18日)
・ 『英語史新聞』第3号(2022年10月3日)
・ 『英語史新聞』第4号(2023年1月11日)
・ 『英語史新聞』第5号(2023年4月10日)
・ 『英語史新聞』第6号(2023年8月14日)
・ 『英語史新聞』第7号(2023年10月30日)
・ 『英語史新聞』第8号(2024年3月4日)
・ 『英語史新聞』第9号(2024年5月12日)
・ 『英語史新聞』第10号(2024年9月8日)
・ 『英語史新聞』号外第3号(2024年9月8日)
・ 『英語史新聞』第11号(2024年12月30日)
・ 『英語史新聞』第12号(2025年7月7日)
2026-04-11 Sat
■ #6193. 暗い l の効果 [l][consonant][phonetics][pronunciation][vowel][rp][etymological_spelling]
連日 /l/ について話題にしている.RP での /l/ の異音の1つ「暗い [ɫ]」は,英語史上,先行する母音に対して主に質的な影響を与え続けてきた.また,そのように先行母音に影響を与えた後に,当の [ɫ] が母音化して消えていくことも珍しくなかった.現にこれは現代の RP や Estuary English でも多かれ少なかれ生じている過程でもある.Cruttenden (203) より,暗い [ɫ] の先行母音への影響と,それ自身の母音化・消失についての箇所を引用する.
The velarization of [ɫ] often has the effect of retracting and lowering slightly the articulation of a preceding front vowel, e.g. feel, fill, fell, canal; in the case of /iː/+[ɫ], a central glide between the vowel and [ɫ] is often noticeable, and the [ɪ] element of [eɪ, aɪ, ɔɪ] tends to be obscured, e.g. in pail, pile, oil. /uː/ before [ɫ] tends to be more monophthongal and nearer to C[u].
Variations in the quality of the back vowel resonance associated with [ɫ] are, however, to be found among RP
関連する話題は,「#2027. イングランドで拡がる miuk の発音」 ([2014-11-14-1]) でも触れた.また,「#3947. 子音群における l の脱落」 ([2020-02-16-1]) とも合わせて,l は周囲の音にも影響を与えるし,自分自身も消失しやすいという特徴がある点で,英語史上の音変化のキープレーヤーといってもよいのである.
・ Cruttenden, Alan. Gimson's Pronunciation of English. 6th ed. New York: OUP, 2001.
2026-04-10 Fri
■ #6192. 側音 /l/ の主要なソース [l][phonetics][phonology][pronunciation][oe][consonant]
昨日の記事「#6191. 明るい l と暗い l」 ([2026-04-09-1]) に引き続き,側音 /l/ に関する話題.英語史における /l/ のルーツ,あるいは主なソースについて,Cruttenden (204) より引用する.
Chief sources---PresE /l/ derives from OE [l,ll] (land, climb, all, tell, apple), from OE [hl], [xl] or [l̥] (loaf, ladder)---since OE front vowels tended to be diphthongized before /l/, it seems likely that /l/ in such a position was velarized in OE as it is today; from OF [l] (lamp, close, colour, veal, able). In many cases pre-consonantal [ɫ], especially after back or open vowels, was vocalized to [ʊ] (walk, talk, half, folk) in the early fifteenth century, such a pronunciation being commonly shown by the seventeenth-century grammarians; but in some cases (halt, salt, malt), it has been retained; in others, an /l/ has been re-introduced in spelling and pronunciation (fault, falcon, emerald, soldier, realm) or merely in the spelling (calm, palm, balm). The loss of /l/ in could, should, would occurred in eModE.
古英語期に,少なくともある環境では暗い [ɫ] が行なわれていた間接的証拠があるということだが,明るい [l] についてはどうなのだろうか.古くから RP のような分布で,明るい [l] も実現していたのか,あるいは英語史の途中からある変種における異音として分布し始めたのか.現代フランス語の /l/ が基本的に明るい [l] であることも考え合わせると,ポライトな調音としての明るい [l] が英語に導入されたということは考えられないのか./l/ の調音ひとつをとってみても,おもしろく英語史できそうだ.
・ Cruttenden, Alan. Gimson's Pronunciation of English. 6th ed. New York: OUP, 2001.
2026-04-09 Thu
■ #6191. 明るい l と暗い l [rp][l][phonetics][phonology][pronunciation][minimal_pair][variety][consonant]
RP (= Received Pronunciation) では,側音 /l/ に「明るい [l]」 (clear [l]) と「暗い [ɫ]」 (dark [ɫ]) が区別される.明るい [l] は,前舌面を硬口蓋の方向に持ち上げた調音で,前舌母音の音色となる.一方,暗い [ɫ] は後舌面を軟口蓋の方向に持ち上げた調音で,後舌母音の音色となる.
それぞれが生起する分布は明確である.母音あるいは /j/ の前位置では明るい [l] が実現され,それ以外のすべての位置では暗い [ɫ]が実現される.以下,いくつかの異音を単語例とともに挙げてみる.
・ 明るい [l]: leave, let, lock; blow, glad, splice; silly, yellow, alloy; medley, ugly, nobly; feel it, fall out, all over (最後の例のように語境界がある場合にも明るい [l] が生起する)
・ 強勢音節で無声破裂音の後位置では無声化した明るい [l] が生起する: play, please, plant, apply, aplomb, clean, close, climb
・ 無強勢音節で無声破裂音の後位置あるいは無声摩擦音の後位置では部分的に無声化した明るい [l] が生起する: placebo, aptly, butler, antler, ghastly; sloppy, slow, slink, fling, flow, earthly
・ 暗い [ɫ]: feel, fill, fell, help, bulb, salt; alpine, elbow, halter
・ 音節主音的 [ɫ̩]: table, middle, cudgel, camel, final
・ 無声子音の後位置では部分的に無声化した音節主音的 [ɫ̩] が生起する: apple, little, satchel, awful
語の切れ目の /l/ については,両語の緊密性が問題になってくるが,明るい [l] と暗い [ɫ] の最小対を示す話者がいるという.そのような話者においては,形態素の区切りに応じて coupling [ˈkʌplɪŋ] (connecting device) と coupling [ˈkʌpɫɪŋ] (joining) が区別されるという.
明るい [l] と暗い [ɫ] は RP でこそ区別されるが,それ以外の変種では区別されないことも多い.例えば,一般アメリカ英語,標準スコットランド英語,オーストラリア英語,ニュージーランド英語,イングランド北部英語,北ウェールズ英語では,すべての位置で暗い [ɫ] が現われる.一方,南部アイルランド英語,西インド諸島英語,南ウェールズ英語,Tyneside 方言では,すべての位置で明るい [l] が現われる.
以上,Cruttenden (200--05) に依拠して執筆した.関連して「#1817. 英語の /l/ と /r/ (2)」 ([2014-04-18-1]) も参照されたい.
・ Cruttenden, Alan. Gimson's Pronunciation of English. 6th ed. New York: OUP, 2001.
2026-04-08 Wed
■ #6190. 文字史年表(Powell 版) [grammatology][timeline][history]
「#1834. 文字史年表」 ([2014-05-05-1]),「#2399. 象形文字の年表」 ([2015-11-21-1]),「#2414. 文字史年表(ロビンソン版)」 ([2015-12-06-1]) に続き,もう1つ詳しめの文字史年表として Powell (xvii--xx) のものを掲載したい.
| 9000 BC | |
| Widespread use of geometric tokens throughout Near East, c.8500 BC | |
| Appearance of complex tokens, c.4500--3400 BC | |
| 4000 BC | |
| Round clay bullae that enclose tokens, impressed with cylinder seals, c.3500--3400 BC | |
| Protocuneiform numerical flat clay tablets, sealed or unsealed, with impressions of three-dimensional tokens or imitations of token shapes by means of a stylus, c.3400--3300 BC; first logograms with numbers c.3300 BC | |
| ProtoElamite writing, c.3300(?)--3000 BC | |
| Egyptian hieroglyphic writing, Pharaonic civilization emerges, c.3250 BC | |
| 3000 BC | EARLY BRONZE AGE |
| Tokens disappear, c.3000 BC | |
| Sumerian cities flourish in Mesopotamia, c.2800--2340 BC | |
| Texts in Sumerian cuneiform that reflect order of words in speech; similar development in Egypt, c.2800--2400 BC | |
| Minoan civilization flourishes in Crete, c.2500--1450 BC | |
| Akkadian Empire in Mesopotamia, c.2334--2220 BC; Akkadian cuneiform | |
| Linear Elamite writing, c.2150 BC | |
| Third Dynasty of Ur, c.2120--2000 BC | |
| Cretan hieroglyphs, c.2100 BC--c.1700 BC | |
| 2000 BC | MIDDLE BRONZE AGE |
| Arrival of Indo-European Greeks in Balkan Peninsula, c.2000 BC | |
| Babylon's ascendance under Hammurabi, c.1810--1750 BC; Old Babylonian cuneiform | |
| Old Assyrian cuneiform, c.1800 BC | |
| Cretan Linear A, c.1800 BC--1450 BC | |
| 1600 BC | LATE BRONZE AGE |
| Hittite Empire rules in Anatolia, c.1600--1200 BC; Hittite cuneiform; Luvian Hieroglyphs | |
| 1500 BC | West Semitic syllabic writing invented, c.1500(?) BC |
| Destruction of Cretan palaces, c.1450 BC | |
| Destruction of the rebuilt Cnossus, c.1375 BC | |
| Amarna tablets in Middle Babylonian cuneiform, c.1350 BC | |
| Trojan War occurs, c.1250(?) BC | |
| Chinese script first attested in the Shang Dynasty on oracle bones, c.1200 BC | |
| 1100 BC | IRON AGE begins with destruction of Mycenaean cities in Greece and other sites in the Levant |
| Earliest Mesoamerican "writing," from Olmec territory, c.1140--400 BC | |
| 1000 BC | Greek colonies are settled in Asia Minor, c.1000 BC |
| NeoAssyrian cuneiform, c.1000--600 BC | |
| NeoBabylonian cuneiform, c.1000--500 BC | |
| 900 BC | NeoHittite cities flourish in northern Syria, c.900-700 BC |
| Earliest "Isthmian" writing, c.900 BC (?) | |
| 800 BC | GREEK ARCHAIC PERIOD begins with invention of Greek alphabet, c.800 BC |
| Illiad and the Odyssey, attributed to Homer, are written down, c.800--775 BC | |
| Greek colonies in southern Italy and Sicily, c.800--600 BC | |
| Olympic Games begin, 776 BC | |
| Hesiod's Theogony is written down, c.775--700(?) BC | |
| Rome, allegedly, is founded, 753 BC | |
| 600 BC | Formation of Hebrew Pentateuch (first "five books" of Bible) during Babylonian Captivity of the Hebrews, 586--538 BC |
| Cyrus the Great of Persia, c.600--529 BC | |
| "Zapotec" writing from the valley of Oaxaca in Mexico, c.600--400 BC | |
| Expulsion of the Estruscan dynasty at Rome and the foundation of the "Roman Republic," 510 BC | |
| 500 BC | Late Babylonian cuneiform, c.500 BC--AD 75 |
| Behistun inscriptions (Old Persian cuneiform, Late Babylonian cuneiform, Elamite cuneiform), c.500 BC | |
| CLASSICAL PERIOD begins with the end of Persian Wars, 480 BC | |
| Herodotus, c.484--420 BC | |
| Thucydides, c470--400 BC | |
| Plato, c.427--347 BC | |
| 400 BC | |
| Aristotle, c.384--322 BC | |
| Alexander the Great conquers the Persian Empire, founds Alexandria 336--323 BC | |
| HELLENISTIC PERIOD begins with death of Alexander in 323 BC | |
| 300 BC | |
| Earliest Mayan writing, c.250 BC | |
| Mouseion founded by Ptolemy II, ruled 285--246 BC | |
| 200 BC | |
| Ptolemy V carves the Rosetta Stone, 196 BC | |
| ROMAN PERIOD begins when Greece becomes Roman province, 146 | |
| 100 BC | |
| Diodorus of Sicily, c.80--20 BC | |
| Vergil, 70--19 BC | |
| Augustus defeats Antony and Cleopatra at battle of Actium and annexes Egypt, 30 BC | |
| Augustus Caesar reigns, 27 BC--AD 14 | |
| Year 0 | |
| Last Mesopotamian cuneiform, AD 75 | |
| AD 200 | Classic Maya Period, c.AD 250 until AD 900 |
| Plotinus, a NeoPlatonist Greek philosopher writes that the hieroglyphs are allegories, c.AD 250 | |
| Coptic phase of pharaonic Egyptian recorded in modified Greek alphabet called Coptic script, c.third century AD | |
| AD 300 | |
| Last hieroglyphs inscribed at Philae near Aswan, AD 396 | |
| AD 400 | European MEDIEVAL PERIOD begins with fall of Rome in AD 476 |
| Hieroglyphics, by Horapollo(?) c.fifth century AD | |
| AD 1500 | |
| Herná Cortés lands in Mexico, AD 1519 | |
| AD 1600 | Mesoamerican writing disappears, c.AD 1600 |
| Travelers' reports bring information about cuneiform to Europe | |
| AD 1700 | MODERN PERIOD |
| Rosetta stone found in Egypt, AD 1799 | |
| AD 1800 | |
| Jean François Champollion deciphers Egyptian hieroglyphs, AD 1822 | |
| Henry Rawlinson and others decipher Mesopotamian cuneiform, c.AD 1850 | |
| AD 1900 | |
| Micahel Ventris deciphers Linear B, AD 1951 | |
| Yuri Knorosov establishes the phonetic basis of some Mayan signs, AD 1952 |
Powell は「#6158. Powell による文字の分類」 ([2026-03-07-1]),「#6159. 文字史における3つの重要な局面」 ([2026-03-08-1]) でも参照した重要な文字史の書籍である.
・ Powell, Barry B. Writing: Theory and History of the Technology of Civilization. Malden, MA: Wiley-Blackwell, 2009.
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2026-04-07 Tue
■ #6189. 英語史の月刊ウェブマガジン Helvillian の2026年4月号が公開されました [helwa][heldio][notice][helmate][helkatsu][helvillian][link]

新年度が幕を開けました.去る3月28日(土),英語史を愛する有志ヘルメイトによる月刊ウェブマガジン Helvillian 4月号(第18号)』が公開されました.今号は記念すべき年度開始号ということで,春らしい勢いと,ますます研ぎ澄まされた知的好奇心が凝縮された号となっています.
今号の「表紙のことば」は,インド事情に精通した mozhi gengo さんが担当されています.インド中央部の崖の上に建つ櫓から眼下の川を望む印象的な1枚ですが,驚くべきはその構図です.最近,私が heldio 等で激推ししている『古英語・中英語初歩〈新装復刊〉』の表紙デザインに酷似しているのです.「何の因果か」と感じさせる,新年度の始まりにふさわしい劇的な表紙ですね.
執筆陣の記事も,質・量ともに進化が止まりません.ari さんは,キャンセル界隈の語源から,hel活系統図のジョークまで,相変わらずの「ari 節」が炸裂しています.
編集委員のお1人 Grace さんは,私がジョークで提唱した「英語史の塔」建設を紹介してくださったほか,認知言語学の観点から文法に迫る本格的な書評も寄稿されています.lacolaco さんの「英語語源辞典通読ノート」は D ゾーンの深部に入っています.アルファベットの文字ごとに異なる語源の「景色」を語れるのは,通読者ならではの境地でしょう.
Lilimi さんは,仏検の振り返りとともに,NHK ラジオ『古典講読』への熱い思いを綴っています.ラジオ文化を愛する者として,非常に共感を覚える内容でした.mozhi gengo さんは,表紙に関連した記事のほか,valueless と priceless の意味論的な対比など,鋭い言語学的考察を展開されています.
教育現場や学習のヒントも充実しています.sorami さんによる中学生向け語源クイズは,もはや hel 活のインフラと言えるほどの完成度です.みーさんの「小学生と学ぶ英語史」シリーズは,実は大人こそが学ぶべき視点に溢れています.umisio さんによる川上さんの「プロの流儀」に迫る新シリーズ「愛などなくったって…」についても,今後の展開に目が離せません.
ykagata さんは,『古英語・中英語初歩』新装復刊を盛り上げる「30連発」の舞台裏や,ドイツ語を通じた比較言語学的な知見を共有してくれています.新星「あまねちゃん」の,古英語に初めて出会った際の瑞々しい違和感の記録も,ベテラン勢にはない(?)新鮮な視点を与えてくれており人気急上昇です.
しーさんによる『古英語・中英語初歩』のアンバサダー的活用術も要注目です,り~みんさんによる「明るい L と暗い L」の沼も思いのほか深いです,「無職さん」こと佐久間さんによるによる「歯・噛む」のアングロサクソン文化論,そして川上さんによる北欧語混交の歴史的詳述などは,どこを切り取っても英語史のロマンが溢れ出ることを証明しています.また,私も note 記事で「英語史の塔」の攻略法について少し触れさせていただき,今号の Helvillian で取り上げていただきました.
最後は Grace さんによる3月の helwa によるhel活の活動報告と,umisio さんによる編集後記で締めくくらています.
今月号を読んで感じるのは,このコミュニティの熱量と質の高さです.決して英語史だけを語るのではなく,お互いの学び合いを尊重し,高め合う居心地の良さが誌面から伝わってきます.
この春,新しい学びを始めてみたいと思っている皆さん,ぜひこの hel 活の輪に加わってみませんか? まずはプレミアムリスナー限定配信チャンネル 「英語史の輪 (helwa)」を覗いてみてください.初月無料となっておりますので,この月初に気軽にエントリーしていただければ!
Helvillian 4月号のご案内は,声でも「#1768. Helvillian 4月号が公開! --- この春,ことばのルーツをたどる旅をしよう。」としてお届けしています.ぜひそちらもお聴きくださいね.
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